「備蓄米」の味が落ちる“3つのNG”と“おいしい炊き方”「保温しっぱなしだった…」
最近の米価格の高騰を受け、「備蓄米」の販売が始まっています。通常よりリーズナブルな一方で、備蓄米のほとんどは「古古米」や「古古古米」。収穫から数年経過したお米もあり、炊き方や保存方法にはくふうが必要です。扱い方を間違うと、お米の風味が落ちる原因に……。そこで今回は、備蓄米をおいしく食べるために気をつけたい「NG行為」と合わせて、正しい炊き方と保存方法をご紹介します。
NGその1.保温時間が長い
炊飯器で炊いたごはん、つい長時間保温したままにしていませんか?
保温している間も、ごはんは次第に劣化します。特に備蓄米は、収穫から時間が経っている古いお米なので、普通のお米よりも風味が落ちやすいです。
保温時間が長くなると、パサつきや黄ばみ、さらには古いお米独特の臭いが出てしまうことも……。
基本的には炊いたら早めに食べ切るようにしましょう。ごはんが残ったら、冷蔵ではなく「冷凍保存」がおすすめです。
NGその2.臭いが強いものと一緒に置く
お米は臭い移りしやすい生鮮食品。洗剤やスパイスなど、臭いの強いものと一緒に保存するのはNGです。
備蓄米はより傷むのが早く、精米後はどんどん鮮度が落ちます。臭いも吸着しやすいので、臭い移りしそうなものの近くで保存するのは避けましょう。
シンク下のように、湿気がこもる場所もカビやすいため要注意。古古米や古古古米をおいしく食べ切るには、保存場所選びも大切です。
NGその3.ポリ袋のまま保存する
購入したときに入っているビニールやポリ袋に入ったままの状態で、保存していませんか?
じつはこれも、古古米・古古古米の味が落ちるNG行為のひとつです。お米の袋には無数の穴が空いているため、完全密封ではありません。袋に入ったままだと臭いや湿気の影響を受けやすく、お米が傷むスピードも上がります。
お米は必ず密閉できる袋や容器に移し替えて、鮮度キープにつなげましょう。
備蓄米は「保存方法&炊き方」でおいしくなる
古古米・古古古米が主な備蓄米は、ただでさえ風味が落ちやすいもの。だからこそ、扱い方ひとつでおいしさに差が出ます。
洗うときは手早くしっかりと、1時間ほど浸水して、多めの冷水で炊くのがコツです。
臭いの強いものと一緒に置かずに、きちんと密閉して冷蔵庫で保存する。たったこれだけで、ごはんの仕上がりはずいぶん変わります。
今あるお米を最後までおいしく食べ切れるよう、保存方法や炊き方を見直してみてください。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア