Yahoo! JAPAN

上越特別支援学校の分校「有恒学舎」が有恒高校内に開校 5人が入学

上越タウンジャーナル

新潟県立上越特別支援学校の高等部分校「上越特別支援学校有恒学舎」が上越市板倉区の県立有恒高校(生徒87人)内に開校し、1期生となる生徒5人の入学式が2025年4月8日、開かれた。有恒高の生徒との対面式も行われ、校舎を共にする仲間との交流の一歩を踏み出した。

《画像:上越特別支援学校有恒学舎の入学式》

有恒学舎は知的障害の生徒を受け入れるため開校した。県教委によると、これまで上越市内で知的障害の高等部生徒を受け入れてきたのは、高田特別支援学校(寺町1)と吉川高等特別支援学校(吉川区)の2校のみ。生徒数増加で需要が高まっていることから、これまで肢体不自由の子供を受け入れてきた上越特別支援学校が、知的障害の生徒に特化した分校を新設した。

障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」の推進や、生徒数が減少した学校の空き教室活用などの観点から、県内では3例目となる一般高校内への特別支援校開設の形をとった。空き教室の多かった有恒高の2階全体を有恒学舎として使用し、作業学習ができる教室などを整備した。有恒学舎という名称は有恒高の設立時の校名で、地域の要望を受け採用した。

《画像:1クラス生徒10人を想定し、空き教室に壁を新設し半分の広さにした有恒学舎の教室》

入学式では新入生の男子生徒5人をはじめ、保護者や来賓ら計約25人が出席。長谷川修校長は「高等部は卒業後の進路を考える大切な3年間。今まで以上に自立や社会参加に向けた勉強となるが、夢と希望を持って自分を磨き伸ばしていってください」と呼び掛けた。新入生代表の生徒(15)は「3年間たくさんの仲間を作り、色々なことを勉強していきたい。5人の仲間、先生方と一緒に新しい学校を作っていきます」と述べた。

《画像:1期生となる新入生5人》

両校の新入生と有恒高2、3年生の対面式では、両校の行事や学習内容の紹介などが行われた。有恒高生徒会長の女子生徒(17)は新入生に対し「困ったことや悩みがあれば先生方や先輩に相談してください」と呼び掛けた。

《画像:対面式で有恒高生徒は年間行事や部活動などを紹介した》

両校の生徒は今後、体育祭や文化祭などで交流する予定。生徒会長の女子生徒は「有恒学舎の方たちのことをよく知らないので、どういう風に関わったらいいかまだ分からないが、行事などを通してお互いを知っていけたらいいなと思う」と話していた。

おすすめの記事

新着記事

  1. 札幌PARCOに「EstherBunny」POPUP SHOPオープン!【7月19日~】(札幌市)

    北海道Likers
  2. たった5秒間で、あの子は消える──夏の釣り場・水辺で親が知っておくべきこと

    TSURI HACK
  3. ギラヴァンツ×ゼンリン、ギラフェス2025コラボシャツを発表 地図技術活用し小倉の街並みをデザイン

    キタキュースタイル
  4. 【京都ラーメン】勢力拡大中の淡麗系人気店!濃厚つけ麺も絶品「麺匠 一粒万倍 寺町店」

    キョウトピ
  5. 妻のスマホに怪しいLINEと写真が…「慰謝料」や「離婚請求」の証拠になる?弁護士が解説!

    ウレぴあ総研
  6. <狙われやすい年齢>大学生のわが子のバイト送迎が体力的にキツイ!みんなは送り迎えしてる?

    ママスタセレクト
  7. ピエール・エルメ×鎌倉紅谷!限定スイーツ「イスパハン クルミッ子」梅田に登場

    PrettyOnline
  8. 「余った日焼け止め」の“日常で役立つ”意外な使い道2つ「ちょうど困ってた」「捨てる前に使う」

    saita
  9. 植物がある心地いい暮らしと新しい花体験を提案するライフスタイル・フラワーショップ【一人一花はなきん便り】Vol.12

    福岡・九州ジモタイムズWish
  10. 知らなかった。「夏はシャワーだけ!」が風呂場が臭う原因になる“2つの落とし穴”

    saita