水溶性と不溶性、2つの食物繊維が便通を促進!「すっきり梅だしスープ」【管理栄養士考案】
インナービューティープランナーであり管理栄養士の木下あおいさんは、累計16,000名を超える生徒に「美腸栄養学(R)」を教える専門家でもあります。美腸栄養学とは、腸内環境を整えて体全体の健康と美しさをサポートする独自の栄養学のこと。それに基づいて作られたのが「美腸栄養スープ」です。彼女が監修した書籍『体の中から整えてやせる&美肌になる 美腸栄養スープ 一生もののレシピ60』(KADOKAWA)には、腸内環境を整えて体全体の健康と美しさをサポートする美腸栄養スープのレシピが掲載されています。今回はこの本の中から、体の内側からきれいになるスープのレシピを紹介します!
※本記事は木下あおい監修の書籍『体の中から整えてやせる&美肌になる 美腸栄養スープ 一生もののレシピ60』から一部抜粋・編集しました。
冷やして食べてもおいしい「すっきり梅だしスープ」
【材料】2人分
えのき......50g
オクラ......4本
梅干し......2個
乾燥わかめ......5g
茹でたもち麦......30g
酒......大さじ2
塩......ひとつまみ
即席かつおだし......500ml(※作り方は下記参照)
A
しょうゆ麴......小さじ1
しょうゆ......小さじ1
みりん......小さじ1
塩......少々
大葉(好みで)......2枚分
白いりごま(好みで)......適量
【作り方】
1. えのきは軸を落として3cm程度に切り、オクラは斜め切りにする。梅干しは細かく刻み、乾燥わかめは水(分量外)で戻し、水けをきる。
2. 鍋に大さじ2の水(分量外)、酒、えのき、もち麦の順に入れ、塩をふり、えのきがしんなりするまでウォータースチーム(※)する。
3. だし汁、Aを加えひと煮立ちさせて火を止め、オクラ、梅干し、わかめを加え混ぜる。
4. 器に盛り、好みでせん切りにした大葉、白ごまをのせる。
※ウォータースチームは下記参照
【Point】
◆レシピ制作/大倉実里
がんばって野菜を食べているのに、なかなか便秘が解消しない、と感じている方も多いのでは? 実は野菜の食物繊維には不溶性が多いため、水溶性の食物繊維もバランスよくとることが必要です。このスープは両方の食物繊維がとれ、さらに発酵性が強いと言われるもち麦を加えることで便通を促進します。夏は冷やして、玄米にかけて食べるのもおすすめです。
即席かつおだし
【材料】作りやすい分量
削り節......適量(目安としてひとつかみ)
熱湯......200~300ml
【作り方】
1. 目の細かい茶漉しに削り節を入れ、湯呑みやボウルなどの上にセットする。
*落ちないように安定した場所に置くこと。
2. 95℃前後の熱湯を削り節の上からゆっくりと注ぐ。全体がまんべんなく湿るようにする。
3. そのまましばらくおき、うま味と香りを抽出する。30秒~1分が目安。
4. 削り節が十分に浸って香りが立ってきたら、茶漉しごと外す。即席だしの出来上がり。
美腸栄養学(R)の基本の調理法ウォータースチーム
ウォータースチームは、少量の水を使用して弱火で蒸し煮をする調理法です。ウォータースチームには、●素材のうまみが引き出され、おいしくなる、●タンパク質の変性を最小限に抑え、肉や魚などの食材がやわらかく仕上がる、●高温での調理や油を使用したときに比べて老化因子であるAGEsの発生を防ぐ、などさまざまなメリットがあります。
1.鍋かフライパンに、大さじ2の水を入れる。
2. 野菜などの食材を、重ならないように均等に並べる。
3. ひとつまみの塩を全体にふり入れる。ひとつまみは親指、人差し指、中指の3本でつまむこと。
4. ふたをして弱火で加熱する。水分が足りなくなったら水を少量加える。
5. 野菜類がしんなりしたらできあがり。