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【横浜市保土ケ谷区】県商工高校 ポン酢で大賞目指す 11月1日、全国高校フードグランプリ本選

タウンニュース

丹精込めて作った商品で大会に臨む生徒

県立商工高校の総合ビジネス科の生徒4人が11月1日に池袋・サンシャインシティで開催される「〜未来を創る〜全国高等学校フードグランプリ」の本選に出場する。これは高校生が地域の食材などを使って開発した商品を披露する大会で、県商工は大賞を目指す。

同大会は伊藤忠食品株式会社=本社・大阪府=が主催。食を通じた地方創生と人材育成による食品市場の活性化や、地域に根差した開発商品の増加などを目的に行われる。12回目を迎えた今年は過去最多となる41校65商品の応募があった。

予選は商品の味や独自性、商品開発による地域社会への波及効果及び貢献度などに基づき、同社の社員が審査。上位6校6商品が本選に勝ち上がった。本選は食品業界のプロによる試食審査を予定。生徒は5分間のプレゼンテーションで商品の魅力を発信し、審査員の質疑応答に答える。

金沢区産昆布を使用

県商工は同大会に初出場となり、神奈川県内の高校が本選に進出するのは初めてのこと。堀越陽葵さん、木村星那さん、菊池莉緒奈さん(いずれも3年)、御園星弥さん(2年)が出場する。4人は総合ビジネス科流通系の生徒たちが昨年、液体調味料メーカーの株式会社武居商店=本社・金沢区=と共に開発した「具Goodポン酢」について紹介する。

フードロスの解決に貢献しようと、具Goodポン酢には売れ残ったたまねぎやにんじんなどの野菜を使用。さらに、金沢区産の昆布を刻んで入れるなど、地産地消を体現した調味料だ。一般的なポン酢よりも後味が甘いのが特徴で、卵かけご飯やブリの塩焼きなどの料理に活用できる。

これまでに同校の文化祭や高校生が集まるイベントなどで販売し、現在は校内にある自動販売機で購入できる。また、交流のある県内外の高校が購入して学校行事で販売するなど、着実に知名度が高まっている。

4人は「一人でも多くの人に具Goodポン酢の魅力を伝え、大賞を受賞したい」と意気込みを語る。4人を指導する塚本静教諭は「商品開発を通じ、生徒の社会性やコミュニケーション能力が高まった。ボランティアで商品開発に協力していただいている武居商店さんなどに恩返しができるよう、本選では自信を持って発表してほしい」とエールを送る。

具Goodポン酢

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