【横浜市金沢区】横浜市大生がタチウオのピザで金沢区の魅力発信 11月1、2日の浜大祭で販売
大好きな金沢区の食材を使い、ピザを通して区の魅力を伝えたい――。横浜市立大学の学生たちの熱い思いが込められたピザが11月1日(土)、2日(日)の学祭「浜大祭」で販売される。食材には金沢漁港や柴漁港で採れた金沢区産のタチウオやノリを使用。2日間、800食限定で販売される。
きっかけは、各地で採れた食材をその地域の人々と届ける宅配ピザチェーン「ピザーラ」の地産地消プロジェクト。同大学国際商学部の高木俊雄教授がピザーラとつながりがあり、「神奈川県の食材を使ったピザの提案をしてほしい」と依頼を受けたことをきっかけにゼミの学生15人が3つのチームに分かれ、食材探しが始まった。
チームの一つ、倉部夏帆さん、西村美央さん、高橋茉優さん、塩田瑛音さん、桑原翔太さんの5人は現在住んでいる金沢区の地域の課題解決にもつながればと、区役所や観光協会、金沢漁港などを訪問。その結果、以前は金沢区の名物として知られた穴子にかわり、漁獲量が増加しているタチウオに着目。漁港を訪問後、5人とも人生で初めて食べたタチウオの美味しさに感動し、食材の一つとして決めた。
温暖化の啓発にも
また、金沢漁港では磯焼けや地球温暖化が課題となっていることから、「ブルーカーボン」の取り組みの一環として、のりやコンブなどの海藻を養殖している。学生たちはそうした環境問題についても考えてもらうきっかけになればと、のりも取り入れることにした。
2月に他の2グループとともにピザーラに提案し、倉部さんらのグループの「タチウオdeのりのり」が採用された。8月に試食し「おいしさはもちろん、アイデアが実際に形になったことに感動した」と倉部さん。ふわふわした食感を生かすためにフリット状に加工されたタチウオと、ピザーラで人気の照り焼きソースがマッチし、老若男女が楽しめるピザが完成した。
今回のプロジェクトを通し倉部さんは「多くの方にご尽力いただき感謝の気持ちでいっぱい。ピザを通して金沢区の魅力を存分にお伝えするという熱い気持ちを胸に皆様にピザをお届けします」。ピザは1日、2日の午前10時〜午後4時、金沢八景キャンパスで1ピース600円で販売。5人が接客も担当する。