【横浜市青葉区】オンデマンド乗合交通 本格運行に向け実証実験 敬老パス導入や期間拡大
アプリや電話による事前予約に応じてルートやスケジュールを柔軟に組み合わせて運行するオンデマンド乗合交通「あおばGO!」の3度目の実証実験が11月4日(火)から始まる。10月24日には利用者に向けてたまプラーザ地域ケアプラザで説明会が行われた。
買い物や通院など日常生活の移動が不便と感じる地域への支援として横浜市が推進する「おでかけシャトル」。その青葉区版として市都市整備局都市交通課と青葉区区政推進課が実施主体となり、(株)NTTドコモ、東急(株)、(株)EPARKと連携して事業が進められている。2023年から新石川地区で実証実験が始まり、その後に改良、4度目の今回は敬老パスによる割引や定期券、期間の延長などを実施。本格運行に向けた実証実験の最終年度と位置付けられている。
運行期間は11月4日から2026年9月11日(金)までの月曜日から金曜日((土)(日)運休、祝日運行)の午前9時から午後7時。運行エリアは前回に続き新石川地区、美しが丘地区、あざみ野地区の3エリアで、各エリア車両1台(乗車定員4〜6人)が運行する。乗降は乗降スポットのみで可能。
運賃は1回乗車ごとに大人500円、小学生以下200円で、エリアをまたいだ際は料金別途。また、複数人での乗車の場合2人目以降が半額。敬老パスや連携施設利用の際発行される交通チケットを使用すると半額。福祉パスや特別乗車券で無料となる。今回から定期券も導入された。
利用にはLINEアプリまたは電話での利用登録が必要。乗車予約は11月3日(月)午後1時から開始で、2週間後までの予約が可能となっている。
住民から待望の声
10月21日から31日(金)にかけて、大場地域ケアプラザとたまプラーザ地域ケアプラザで利用者に向けた説明会を実施している。24日、たまプラーザ地域ケアプラザで実施した回には5人の地域住民が訪れた。
説明会では市職員らが同サービスの利便性や利用方法を解説。利用登録のサポートも行った。参加者の男性は「自分が住んでいるエリアは高齢者が多く、通院などで困っている」と話し、ある女性は、「前回はほぼ毎日使っていた。本当に助かっているので確実に実施してほしい」と訴えた。
市内のオンデマンド型地域交通サービスは鶴見区などでも実証実験が行われているが、青葉区が最も早く、かつ広域のエリアで実施されている。
市都市交通課の担当者は「利用の少ない土曜日の運行をなくし月曜日に回すなどブラッシュアップを重ねてきた。利便性を実感してもらい、ぜひ継続して利用してもらえれば」と期待を寄せた。
「あおばGO!」の詳細は市ホームページから。問い合わせはコールセンター【電話】0120・567・177へ。