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1作目への敬意と、テクノロジーにどう向き合うか人間側の対比が描かれる『トロン:アレス』

SASARU

毎週・木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作・映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔が、映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報、映画がもっと近くなる内容をお届けします。

映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では10月16日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。

【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画

カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ #77

(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

このコーナーは、年内の劇場鑑賞·100作品を目指す鰹節ノ富樫政雄商店・ゆーへいさんに、映画館での劇場体験を。そして、クジで引かなければ、観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです!!

映画『トロン:アレス』

この映画は、映画『トロン』(82、10)シリーズ最新作。AIプログラムの実体化によって誕生した、AI兵士アレス。“彼”は圧倒的な力と優れた知能を備えた究極の兵士だが、AI兵士が現実世界で“生存”できるのはわずか29分間だった。やがて“永遠”を求めてAI兵士たちは暴走を開始し、デジタル世界が現実世界を侵食していく。だが、世界滅亡の危機の中で、人間を知ったアレスにある“異変”が起こる。彼は人類を滅ぼすのか?それとも…?
デジタル世界と現実世界が鮮やかに交差する、圧倒的なスケールのデジタル・バトルアクションです。

監督は『パイレーツ・オブ・カリビアン最後の海賊』(17)などのヨアヒム・ローニング。出演は『モービウス』(22)のジャレッド・レト。

ゆーへい:圧倒的な音響と最新のCGによるデジタルの世界観が際立つ映像は、やはりIMAX(R)での鑑賞がおすすめだと感じました。
物語の中では「デジタルの侵食」というテーマが強く印象に残りました。デジタルAIが実体化する未来がもし訪れるとしたら、人間社会への影響は計り知れず、どこか恐怖にも似た感情を抱きながら観ていました。

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ゆーへい:AIと人間の関わり方という点でも考えさせられる部分が多くありました。AI兵器を生み出したジュリアンと、それを制御しようとするイブ。2人の言動の対比が象徴的で、人間がAIとどう向き合うかという問いを投げかけていました。ジュリアンの悪意が際立っていたことで、その対比がより鮮明に感じられました。

さらに、AI「アレス」の存在意義も印象的でした。人間に従わないAIは、ある意味で“暴走”なのかもしれませんが、それが人間の味方にもなり得るという点が興味を引きました。兵器として生み出されたアレスが“命令に従う”のではなく、“自ら選択して動く”という行動を取る。そこにAIの「意志」のようなものが感じられ、その存在の意味を深く考えさせられました。

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ゆーへい:矢武さんに質問ですが、作品全体の“未来ビジョン”が強すぎて、感情移入が少し難しいと感じましたが、これは私が時代に乗り遅れているということでしょうか?

矢武:はい、遅れています。

作中の描写を見ていて、「これって3Dプリンターの進化形みたいだな」と感じました。リアルな表現で、実際に起こり得そうな未来として描かれていました。
粒子のようなものが集まって形を作る描写は、まさに3Dプリンターの延長線上。AIの存在は置いておくとしても、あの粒子を瞬時に固めて戦車を形成する技術は、近い未来にあってもおかしくないと感じました。
だからこそ、今回の作品はこれまでの『トロン』シリーズよりもずっとリアルに感じました。これまでは“ゲームの世界に入り込む”設定でしたが、今回はそれが“現実世界に立体として現れる”。その変化がより現実味を帯びていましたね。

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ゆーへい:“パーマネンスコード”などのコードの引き継ぎや、29分の制限時間など、前作をしっかり観ていたら、そのあたりの理解がもっと早かったのかもしれないと感じました。

矢武:それは確かに言えますね。29分の制限時間という設定は、少なくとも最初のオリジナル版にはなかったと思います。あの作品では、プレイヤーが“デジタル世界に入っていく”構造でしたからね。今回の作品には、1作目を思わせる世界観やデザインが随所にあり、オマージュのようにも感じました。

映画『トロン:アレス』(G)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、函館、帯広、稚内で10月17 日(金)から絶賛公開中です!

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