Y校軟式野球部 3年ぶり全国へ 「まずは1勝」25日から
第69回全国高校軟式野球選手権南関東大会が8月3日・4日に行われ、横浜商業高校(Y校)=南区南太田=の軟式野球部が神奈川県勢同士の決勝を制し、3年ぶり8度目の優勝を果たした。25日から兵庫県明石市などで行われる全国選手権に出場する。
7月に行われた神奈川県大会には21チームが出場した。AブロックのY校は、初戦で向上と対戦。1点ビハインドの展開から逆転し、波に乗った。3試合とも失点を1点以内に抑え、南関東大会に勝ち進んだ。南関東大会では神奈川、千葉、埼玉の各大会を制した4チームが全国大会の切符をかけて激突。Y校は浦和実業を5対0、横浜隼人を1対0で下し、全国へ駒を進めた。
「大会を通じて力をつけてきた」と話すのは佐藤邦宏監督。守備や犠打など小技と機動力にこだわった結果、課題だった勝負強さが加わってきたと総評する。
5試合でわずか2失点と堅守が光ったY校。2年生エースの相良一颯投手は「(野手が)ヒット性の当たりもとってくれるので頼もしい」と守備に信頼を寄せる。「3年生の引退がかかっているのでプレッシャーは感じたが、試合になったら忘れられた」と笑顔。杉本涼悟主将(3年)は、「ピッチャー中心のチーム。1球1球ミスなく守備を固めていければ勝てる」、4番の小林然選手は「期待に応えて流れに繋がる働きをしたい」と気合は十分だ。
全国選手権は25日に兵庫県で開幕し、地方大会を勝ち抜いた16チームが頂点を目指す。
26日に姫路市で行われるY校の初戦の相手は奈良県の天理。まずは、1994年以来となる全国大会1勝を目指す。チーム一丸で「目の前の1戦1戦の結果が、優勝につながる」と意気込む。