親子で遊ぶ枯れ草・落ち葉遊び!~ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】
京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?
アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。初心者でも始めやすい京都の山歩きスポットをご紹介します。
秋の季節を感じ自然に親しみながら親子で遊ぶことを大切にするという観点からいくつかの枯れ葉・落ち葉遊びをご紹介していきます。
小学生の低学年だけで山や野原に行くのは危険を伴います。街中でもたくさんの木に触れる機会のある公園や街路樹に視線を向けて、親子で出来る遊びを体験してみてください。
小学生以下
着せ替え人形
人や動物の絵を描き、落ち葉を服に見立てて着せ替えをして、ファッションショーをしましょう。葉っぱには、様々な大きさや色があり、ギザギザがあったり葉脈の凹凸があったりして木により葉の違いがあることがわかります。
落ち葉リース
糸や紐を使ってリースや首飾りを作りましょう。幼児なら紙皿をくり抜き頭からかぶり、周りを落ち葉でノリ付けしていく。枯れ葉の首飾りのようになります。
落ち葉のお面
画用紙に輪ゴムを付けて、目の部分だけを開ける。画用紙にのりで落ち葉を貼っていこう。オリジナルのお面が出来ます。親子で作ってみましょう。それぞれのお面が自然と共同していることを知ることが、自然との距離を縮めます。
小学生低学年
森のレストラン
自然の中でいろいろな形をしたものや、絵の具では作れない色をしたものをみつける事が出来ます。そのような物を探して、紙皿の上に食事のメニューを作り出す活動です。もちろん本物ではなく、自然の中にある物と準備した材料を使って、それらしい料理の形をしていくのです。作り出すことの喜びを味わいつつ、活動を通して親子でいろいろなアイディアを互いに出し合う事により、コミュニケーションを深めることができます。また、料理の材料を探すことを通して、自然をより深く観察する目を養うことが出来ます。
森のつながり探し
自然の中の物は様々な形や色、においなどの特徴を持っています。自然の中にある様々なものを観察して共通した性質を見つけ出し、その共通点を次々と結びつけていく事によって、自然界のつながりを考えてみる活動です。親子で考えてみましょう!
たたき染め
うちわなどに紅葉した落ち葉を叩いて染める事が出来ます。薬品を使うと鮮明に色が写し出されます。ドラッグストアで売っている還元系漂白剤などを使います。
自然に親しむと「道徳心が育ち」「思いやりが深まり」「人とのつながりを大切にする」「動植物愛護に優れ」「学習能力が高い」などあらゆる項目において自然との接点が少ない子どもより良い結果が文科省の自然・野外活動に対する調査結果からも出ています。小さい子どもの頃から自然と触れ合い、野外活動に親しみましょう。
安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん
京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。
文/安田公一
【画像】花背山の家