飲酒運転は絶対ダメ、年末の交通安全県民運動に向け四日市で決起集会
年末の交通安全県民運動が12月1日から始まるのを前に、決起集会が11月28日、近鉄四日市駅東口シャンデリア広場であり、警察や交通安全に関する団体の関係者らが集まった。交通事故で家族を失った体験を基にしたメッセージや、飲酒運転がなくなる努力をするハンドルキーパー運動のモデル飲食店の指定などがあり、集会のあとは、買い物客らに交通安全の啓発品を配るなど、事故防止を訴えた。
決起集会には80人余が参加した。四日市南署の岡崎浩司署長が最初にあいさつし、前年より15人多い53人の死者が出ている県内の状況などを説明。南署管内では飲酒による死亡ひき逃げもあったと注意を求めた。
ハンドルキーパー運動は、飲食店に車で行く時は、お酒を飲まない運転担当の人を決めておくことで、店も、それを確認して、飲酒運転を起こさないようにする。集会では、この運動を推進するモデル飲食店に「CAFE & WINE BAR WIM(ウィム)四日市本店」「ビアダイニンググリルステーション四日市」「エンドレス」の3店に指定書が贈られた。
ハンドルキーパー運動のモデル飲食店指定式
このあと、24年前に夫が大型トラックなどの玉突き事故に巻き込まれ、突然、子ども2人と共に残された体験をもつ三重県交通遺児を励ます会の会長、安田厚子さんがメッセージを読み上げた。
安田さんは、交通事故で親を亡くした子どもは多く、事故は本当に残酷で、ハンドルを握る責任の重さは命と同じで、誰もが、明日は我が身の気持ちになってほしいと訴えた。参加者は集会のあと、少人数ごとに駅周辺へ出て、安全運転などを訴える啓発活動をした。
自らの体験を語り、ハンドルを握る責任をと訴える安田厚子会長
年末の交通安全県民運動は12月1日から同10日まで。四日市南署では、期間中、高校生などの自転車利用者への安全指導、信号のない横断歩道での通行指導、シートベルトやチャイルドシートの着用推進モデル園の指定、元レースクイーンのプロラリードライバー小川由紀さんを交通安全大使に任命しての事故防止ディスカッションなどを行う計画だ。
集会のあと、買い物客らに交通安全の啓発品などを配った