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ほろほろ甘じょっぱい鶏めしにザンギ!兄弟が継ぐ変わらぬおいしさが大人気

Sitakke

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HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。

あたたかい家族の姿を描くコーナー「ファミリーストーリー 家族のキズナ」。
今回は、祖父の代から続く店を守ろうと奮闘する兄弟に密着しました。

大人気の鶏料理店 家族の葛藤とその思い

カラっと揚げられた、熱々のザンギ!
幅広い世代に愛され続けている一品です。

お客さん:「肉自体がしっとりしてる。最初に来たときって小学生とか中学生とか。安いのと、量も多いし」

1969年創業。帯広に住む人なら知らない人はいないほどの人気店「鶏の伊藤」。

伊藤 有一 社長:「当初はね、帯広にあんまり飲食店がなくて、お客さんにリーズナブルで安くて美味しくてボリュームのあるものを提供できるのは、“鶏”かなって」

2代目で、社長の伊藤 有一さん。

父親の陽朗さんから店を受け継ぎ、約40年にわたって地元に根ざした店づくりを行って来ました。

そして、今は若き兄弟が3代目として、店を継承すべく奮闘中!

「継がなくてもいい」と言っていた父からまさかのお願い!?

樹京さん:「もともと昔、小学校ぐらいから別にお前らに継がせないからと言われていた」

男の樹京さんは、海外への留学経験もあり英語を活かして、スポーツトレーナーを夢見ていました。
一方、次男の恋さんは、関東の大学に進学。

その後東京で金融関係の企業に就職し、営業マンとして大活躍!
そんな中、父・有一さんから電話が…

恋さん:「戦力をあげるために戻ってきてくれないかと。3回言われたけど、3回目ぐらいにいよいよ父の目が本気になった」

“継がなくていい”と言っていた父から、まさかのお願い。一体なぜ?

伊藤 有一 社長:「当時、人件費がすごかった。その割には売り上げが…。彼らが入ってかき回して自分たちでやろうと」

先代から続く歴史あるお店が経営のピンチに…

息子たちの力がどうしても必要でした。

伊藤 有一 社長:「ちっちゃい頃から『好きなことやれ』って言っていた方だから、ちょっと言いづらかったけど…」


代替わりしても変わらずおいしい

こうして、約5年前に親子、三人四脚の営業がスタート!

番組スタッフ:「料理はどうやって教えた?」伊藤 有一 社長:「特に言葉で教えたことはない。しょう油と砂糖の分量とかは決まっているけど、やっているのを見て覚えていった。自分のものにしていったと思う」

親子3代にわたって、創業から守り続けてきた味が、「鶏めし」。

伊藤 有一 社長:「親鶏を使っている。それをチャーシューのように煮込んで、そぼろかけて、たれに絡めて、スライスした肉を置いて」

お客さん:「めっちゃおいしい。しょう油で甘じょっぱい感じで、生姜が効いているんですかね。代替わりしたら大体、味落ちたり聞くけど、ここはいつ来ても変わらず美味しい」

お客さん:「建物も面白い。古いものなんですけどなんかおしゃれで。注文するのにこのダイヤル式の電話があったりっていうのも面白い」

全ての部屋に黒電話があり、そこから注文できたりと、どこか懐かしさを感じられるのも「鶏の伊藤」の魅力の一つです!

伊藤 有一 社長:「生コンを先代と2人で練って、基礎作って、手作りで建物建てて、テーブルとかも自分たちで切り込んで、ニスを3回くらい塗ったり」

なんと、電気や水道以外は、ほぼ先代と有一さんの手作り!
親子の思い出が詰まったお店なんです。
半世紀以上かけて、家族総出で作り上げてきた「鶏の伊藤」
しかし、家族だからこそうまくいかないことも…

恋さん:「性格が結構違って、兄は割と優しい空気の中でやっていく。僕は割とバリバリやっていくっていう派なのでそこの食い違いが出たときに、言いすぎて、『なんだ?』みたいな」

お互い徐々に不満が溜まっていき、ケンカに。
そんな2人を繋いできたのが…


野球の話をしないことがない

恋さん:「やっぱり人生の中で野球は、なくてはならない。一緒にずっと小さいときからやってきたので」

樹京さん:「野球の話をしない日はない」

小さい頃の夢はプロ野球選手だった2人。

樹京さん:「中学校・高校の練習が終わったあとに、店に来れば母も父もいたので、ここでザンギとご飯山盛り食べて、父が仕事終わったら、一緒にここのキッズルームでバッティングしたりしていた」

店と共に絆を深めていった伊藤家。

恋さん:「何時間も一緒にいるので、こう言ったらこう来るだろうなっていうのが全部わかっちゃう」

そして一緒に働いて初めて、父の偉大さも知ったといいます。

樹京さん:「自分たち2人分をずっと1人でやっていたので、すごい苦労してここ までやってきてくれたんだなと尊敬しますね」

取材の最後には…

樹京さん:「手紙書いたので…」伊藤 有一 社長:「え?」

樹京さん:「お父さんへ。今まで大変なことがたくさんあったと思います。でもそれを乗り越えて、厳しくも優しい父が大好きです。小さい頃から自分ではお父さんを喜ばせようとしていろいろなことをしたのを覚えています。もうすぐ引退して楽しんでねと言いたいところですが、まだまだ我々も未熟なの で頑張ってください」

恋さん:「全ての苦労を理解できたわけではないですが、とても大変な経験と苦労をしてきたのだと、この店に入ってわかりました。父の愛のこもった料理、スタッフへの会話全て継いでいく覚悟でいます。日頃伝えることはないですが、ここまで自分を育ててくれたことも、店を守り抜いてくれたことも尊敬、感謝しています。これからの50年は僕たちに任せてください」

伊藤 有一 社長:「本当に家族を大事にしてくれてるから、それがうれしい。商売もそうやって大事にしてうまくいってくれれば」

【鶏の伊藤】

住所:帯広市西5南28
電話番号:0155-22-3076
営業時間:午前11時~午後10時
定休日:水曜

※掲載の内容は番組放送時(2025年7月3日)の情報に基づきます。

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