MACO、全国9都市を巡るツアーが開幕 初日のオフィシャルレポートが到着
シンガーソングライターのMACOが、『MACO~CAN’T END THIS LOVE TOUR 2025~』の初日公演を5月4日(日)に東京・大手町三井ホールにて開催。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
シンガーソングライターのMACOが5月4日(日)に東京・大手町三井ホールにて、全国9都市を巡るヘッドラインツアー『MACO~CAN’T END THIS LOVE TOUR 2025~』の初日公演を迎えた。
アーティスト活動10周年を迎えた2024年の5月に事務所を退所し、独立したMACO。同年10月30日(水)には独立後初となるシングル「MY LIFE,MY LOVE」を配信リリースし、12月にはセルフプロデュースによる構成で、実に3時間にも及んだ伝説のライブ『MY LIFE,MY LOVE LIVE 2024』を開催。そして、2025年に入り、4月16日(水)にプロデュースとアレンジに島田昌典を迎えた新曲「だから終われない恋」をリリース。「まだ恋愛の曲を歌ってるなんて、みっともないねという自分に対する皮肉を込めた」という最新曲を冠にした本ツアーで、MACOは同世代の同性を中心とした観客の歓声を受けながら、どんな時代であっても普遍的なラブソングを歌っていくんだというアーティストとしての本質をダイレクトに見せつけた。
東京公演ではギター、ベース、ドラムの3ピースによるバンド編成に加えて、2名のダンサーが加わり、会場のボルテージを高めていった。「恋人同士」「love letter」といったヒット曲に、2022年4月にリリースした5枚目のアルバム『We Promised.』のリード曲「End Love?」やサビで<I love you love you/くだらないね また恋の歌歌って>というフレーズを高らかに歌い上げる2025年の最新曲「だから終われない恋」を織り交ぜたセットリストで様々なラブソングを歌い続けてきたMACOの過去、現在、未来をつなぐ内容。恋愛が、ハッピーで楽しく幸せな瞬間もあれば、悲しく切ない別れもあるのと同じように、MACOと一緒に高く掲げた手を左右に振り、シンガロングやクラップなどで盛り上がる場面もあれば、ハイチェアに座り、アコースティックギターを基調にしたサウンドでヴォーカリストとしての魅力がしっかりと伝わってくるパートもあった。観客は1曲1曲に自身を投影し、いつかの恋を思い起こしながら様々な恋愛の歌を楽しんでいたが、オートチューンを使用したローファイヒップホップやオルタナティヴR&Bのような音像もあり、サウンドやグルーヴ面における音楽的な充実もはっきりと印象に残っている。
<あの日/みんなと出会えたこと>に対する感謝の気持ちに加えて、真っ直ぐに「愛してる」とファンへの心からのメッセージを伝え、6月まで続くツアーでの再会の約束をしてステージを後にした。
なお、終演後には、全国9都市を巡るヘッドラインツアー『MACO~CAN’T END THIS LOVE TOUR 2025~』の追加終公演として、6月22日(日)に東京・渋谷WWW Xでファイナル公演を開催することがオフィシャルホームページで発表された。平成ラブソングがレトロや懐メロと言われるようになっても様々な恋愛の歌を歌い続けていく覚悟と決意を柔らかな笑顔を湛えて宣言した彼女が紡ぐ普遍的なラブソングが気になる方は、ぜひ本ツアーのどこかに足を運んでみてほしい。
Photo by TOYOHIRO MATSUSHIMA