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<罪悪感いらず>数少ないレトルトの幼児食 ニシキヤキッチンの「キッズシリーズ」開発者に聞きました

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

毎日仕事に育児に忙しいママたち。小さな子どもたちの世話をしながら食事を用意するのは特に難関で、ときにスーパーのお惣菜やレトルト食品に頼りたくなる日もありますよね。でも、幼児食のレトルトって、商品が限られていませんか? おいしいのか、安全なのかも気になるところです。

「NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)」は、レトルト食品専門メーカー「にしき食品」のオリジナルブランド。1~5歳向けのレトルト幼児食「キッズシリーズ」も展開しています。今回は同社の商品開発部で管理栄養士の佐々木志織さんに、「キッズシリーズ」について聞きました。

レトルト幼児食に「ご飯を食べてくれなかったのに完食してくれた!」という声が

――まずは「NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)」の「キッズシリーズ」の特徴を教えてください。

佐々木志織さん(以下、佐々木さん):1歳頃~、2歳頃~、3歳頃~と年齢を3パターンに分け、ご覧の通りの商品をそろえています。塩分や具材のカットサイズについては自社基準を設け、管理栄養士の専門的な監修のもと商品づくりを行なっています。また国産の野菜を使い、社内モニターで実際に社員の子どもに試食してもらうなどして味のクオリティも担保して作っています。

2024年3月には「キッズシリーズ」を全面リニューアルし、7商品から18商品へとラインナップを拡充。2025年4月には1歳頃・2歳頃から食べられる商品を4品新発売し、現在はラインナップが全22品になっています。リニューアルに際しては、新たな基準を設けました。国産野菜を1商品につき5種類以上使用しており、苦手な子どもが多いピーマンやごぼう、セロリなどの野菜も積極的に入れておいしく食べてもらえるようにレシピを工夫しています。おかげさまでリニューアルから約1年で累計76万食を売り上げています。

――キッズシリーズの人気商品を教えてください。

佐々木さん:全体の1位は、1歳頃から食べられる「こどもカレー」です。2位は1歳頃から食べられる「こども中華丼」、3位は2歳頃から食べられる「こども10種のお野菜キーマカレー」です。「カレーなら野菜を食べてくれる」というお子さんは多いようで、カレーは大人気ですね。

――キッズシリーズをお子さんに食べさせたママたちからは、どのような反応がありますか?

佐々木さん:実際の口コミではやはり共働き世帯のママとパパから特に評判がよく、「職場復帰してから夕ご飯の支度をする時間がないので重宝している」という意見が多いですね。またベビーシッターや祖父母に預けたときや、帰省の際になかなかお子さんが食べられるものがないときに、使っているという人もいますね。土日のお昼ご飯や夕ご飯のおかずにもう一品欲しいときにも、よく使っていただいているようです。

キッズシリーズを食べたお子さんの反応としては「今までご飯を食べてくれなかったのに完食してくれた」という意見もあります。塩分量などは子ども向けに調整していますが、大人が食べても美味しい味で、ちょうどいいサイズ感なので、「実はママの軽いランチや小腹が空いたときに食べています」という声もありました。味に関してもこだわって作っているのでママが食べても美味しいと評判が良いのは嬉しいですね。

市場には2歳以降のレトルト幼児食が少ない?

――世の中には離乳食や1歳以降のレトルト幼児食は多いですが、2歳以降のレトルト幼児食はあまり見ない気がします。これには何か理由があるのでしょうか。

佐々木さん:詳細なデータがあるわけではありませんが、世間一般的に「離乳食が終わると徐々に大人と同じ食事になっていく」という認識があるために、「レトルト幼児食は子育て層からのニーズが少ない」ものだとメーカー側も捉えてしまっているのかもしれません。メーカーとしても、大量に作って売上が見込めなければ、商品化は難しいでしょう。しかし時代の変化に合わせて「離乳食が終わった後の子どもが食べられるレトルト幼児食がほしい」という声は確実に増えていると思います。

――御社のレトルト幼児食はどのような背景で生まれたのでしょうか?

佐々木さん:現在の「NISHIKIYA KITCHEN」にリブランドする前の前身ブランドである「にしきや」でこどもカレーを販売しました。それが2014年のことです。当時小さな子どもを育てている開発担当者が主導となり、「働いていると子どもに栄養のある食事をすべて自炊して食べさせるのは難しい。でも幼児向けレトルト食品が市場に少なくて困っている人は多いだろうから、美味しくて親子が喜ぶレトルト幼児食を作ろう」となりました。弊社は私も含めて子育て当事者が多く、レトルト食品の専門企業としてのノウハウも活かしながら商品開発ができている強みがあるのかなと思っています。

レトルトを使って浮いた時間を子どもを笑顔にする時間に変えて

――親からするとレトルト食品には栄養面、価格、味、自炊をしていない罪悪感などいろいろ気にする部分があるかもしれません。この「罪悪感」についてはどうお考えでしょうか。

佐々木さん:「キッズシリーズ」は国産の野菜を使い、美味しく食べられる魅力があります。このような魅力があったとしても親御さんによっては「自炊をしていない罪悪感」を持つ方はいるかもしれません。しかしたとえレトルトを使っているとしても、湯せんしている間にご飯をウサギの形にしたりカラフルな盛り付けにしたりフルーツを添えたりと、自炊せずに浮いた時間や労力を他に使って、お子さんを笑顔にする時間にできると思います。

またスープやカレーのレトルト食品でも、ご飯やパスタなど主食を変えたり茹で野菜をトッピングしたりといった工夫は立派な自炊ですよね。工夫次第でレトルトの使い方は広がりますし、罪悪感を持つことなく、日々の負担から少しでも解放されてお子さんとの楽しい時間にしていってほしいと思います。また他社さんよりも値段は高い傾向にありますが、お子さんの口に入る食品の安全安心や味にこだわった商品づくりをしているので、そこは自信を持ってお届けできると思っています。

文・AKI 編集・編集部


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