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科学調査で解明された日本最古の貴重な金泥絵画を特別公開「釈迦三尊十六羅漢像」 太子町

Kiss

太子町にある『歴史資料館』で11月2日から12月8日まで特別公開「釈迦三尊十六羅漢像」が開催されています。

地元では“お太子さん”の愛称で親しまれている斑鳩寺。そんな斑鳩寺蔵の重要文化財『紺紙金泥釈迦三尊十六羅漢像』は天正5年に法隆寺から寄付された大変貴重な作品です。

中央の『釈迦三尊像』は一幅の上部に釈迦座像を、下方左右に文殊・普賢両菩薩が描かれている。『十六羅漢像』は一幅を四つに区分、四人ずつ描いて四幅に収められていることも大変珍しいそう

今回は京都国立博物館にて、蛍光X線分析を用いた彩色材料の調査を実施。従来は、紺紙に金を溶いた画材である金泥で描かれていたと考えられていましたが、真鍮を用いた『真鍮泥』で描かれているということが新たに分かり、真鍮泥で描かれた絵画資料の中では最古の物である事が判明したそうです。

展示資料は「紺紙金泥釈迦三尊十六羅漢像」(重要文化財、斑鳩寺蔵)の1点で、資料保護の為、5幅構成のうち、会期中前半を3幅、後半を2幅に分けて展示します。

<担当者コメント>
この資料は、戦国時代に斑鳩寺が火災にあったのちに、復興の一助として法隆寺より贈られた物です。もともと斑鳩寺の復興のためにもたらされた重要な絵画でしたが、今回の調査の成果により、さらに重要な価値が加わりました。この機会に法隆寺と斑鳩寺の繋がりを感じさせる資料を、ぜひご覧ください。

<記者のひとこと>
なかなかお目にかかる事の出来ない『釈迦三尊十六羅漢像』。貴重な最古の真鍮泥の絵画とは、大変興味深いですね。11月30日には、なんと『紺紙金泥しおり』を作れるワークショップも開催されるそう!是非お子さんとご一緒にチャレンジしてみて下さいね♪


開催期間
2024年11月2日(土)~12月8日(日)

場所
太子町立 歴史資料館
(揖保郡太子町鵤 1310-1)

時間
10:00~18:00

ワークショップ
『紺紙金泥しおりをつくろう』
開催日 11月30日(土)
場所 丸尾建築あすかホール研修室
定員 各回20名程度(先着順)
時間 9:30~、11:00~ 
参加費 300円

TEL
太子町立 歴史資料館
079-277-5100

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