すでに来場者2万人超え!沖縄限定ハローキティも!?懐かしいのに新しい「ハローキティ展 沖縄展」リアルに体感し発見した魅力とは
東京では連日長蛇の列をなし、大人気を博したハローキティ展ーわたしが変わるとキティも変わるー。3月7日(金)、沖縄県立博物館(おきみゅー)で沖縄展が開幕しました。沖縄ではどんな世界を繰り広げるのでしょうか。幼少期から大人になってもなおハローキティに心ときめかすOKITIVE編集部員もさっそく初日に行ってまいりました。エモさと新しい発見に満ちあふれるその魅力をご紹介します。
「Hello Kitty展ーわたしが変わるとキティも変わるー」とは?
ハローキティはアニメのキャラクターなどと異なり、ストーリー性を持たず、グッズのキャラクターとして1974年にデビュー。以来、50年間ずっと表舞台で現役キャラクターとして活躍しつづけてきた世界でも数少ない存在です。この展覧会では、なぜ支持をされ続けるのか、色んな角度からその成り立ち、魅力、ユニ-クさを7つの章に分けて紹介してくれます。
「Hello Kitty展-わたしが変わるとキティも変わる-」概要
会場:沖縄県立博物館・美術館 〒900-0006沖縄県那覇市おもろまち3-1-1 電話:098-941-8200(代表) 会期:2025年3月7日(金)~5月11日(火) 休館日:月曜日、5/7(水) ※5/5(月)、5/6(火)は開館 開館時間:9:00~18:00(金・土は~20:00)※最終入館は閉館の30分前まで ※会期および休館日、開館時間は変更になる可能性があります。
入口では初期ぬいぐるみのハローキティがお出迎え
エントランスでは1975年に発売されたデビュー当時のぬいぐるみのハローキティがお出迎えしてくれます。
懐かしの歴代ハローキティグッズの展示からスタート
Hello! Memoriesーグッズ出身のキャラクターゆえに近づいたファンとの距離感-
一歩進むと、壁一面に広がるハローキティ。当時のサンリオの包装紙を思わせるデザインで、ファンなら思わずテンションが上がるはず。ここは、懐かしさ満載の歴代グッズが展示されているコーナーです。 ハローキティは、グッズ出身だからこそ、学校や日常に自然と溶け込みました。楽しい時や悲しい時にそばで寄り添い、お守りのように持ち歩いたり、日常を明るくしてくれた。多くの人がそれぞれのハローキティとのエピソードを持っているのではないでしょうか。
70年代・80年代のグッズ。 ハローキティと同じ時代を過ごしてきた私にとって、懐かしい思い出が次々とよみがえり、胸がいっぱいになりました。 写真の左上にあるボックス。折り紙やシールを大切にしまっていた頃が思い出されます。また、左下の電話帳はまだ幼くて友達の電話番号を知らなかった頃、祖父母や親戚の家の番号を書き込んでワクワクしていた日々が思い出されました。
個人的な思い出がたっぷり詰まっているのが、写真の中央と右奥に映るお弁当箱と、丸いフォルムの水筒です。 幼稚園生だった当時、みんなで遊ぶのが苦手だった私にとって、幼稚園に行くのは「キティちゃんのお弁当箱を持っていける」それだけがモチベーションでした。遠足や運動会も苦手でしたが、ハローキティの水筒だけが、唯一テンションを上げてくれるアイテムでした。 この展示を見つめていると、「頑張っていっておいで!」とハローキティのお弁当箱や水筒を持たせてくれた母の姿が思い出され、胸がじんとしました。
展示は、ショーケースだけではありません。写真のようにポップで立体的な展示も続きます。大きくリボンだけが描かれたオブジェ。リボンの形だけでハローキティと認識できるこの視認性の高さにも改めてハローキティのユニークさを感じます。 なお、後に紹介する映像のコーナー以外は全て写真撮影が可能です。
なんだかほっとするようなハローキティとリンゴのモチーフ。ハローキティの身長はりんご5個分。体重はりんご3個分だったことを思い出します。
ほとんど知っていたつもりでも、富士山になった姿など、『こんなグッズもあったんだ!』と、初めて見る過去の姿に新鮮な驚きを感じます。
今ではもう見かけなくなったカセットテープケースの姿もあります。ハローキティの歩んできた時代の変遷を感じさせます。エモさの相乗効果でひとつひとつをじっくり見たくなります。
ピンクのポーチ。メイクボックスとして愛用していた頃を思い出します。
当時限定で作られたテレビ。実物にお目にかかれるとは。 冒頭では幼少期の思い出に浸り、その後、20代になってから大事にしていたグッズと再会すると、自分の人生にいつもキティちゃんがいた事を改めて感じました。
年齢が変化しても「ほしい」と思うハローキティがいつもいた
Hello! Style -ファンの「ほしい!」に寄り添い続ける-
多くのキャラクターは成長とともに「子どもっぽい」と感じられ、ファンが離れてしまうことがあります。しかし、ハローキティは流行のファッションや時代の空気を取り入れながら変化し、常に新鮮な姿を保ち、幼児から大人まで幅広い世代に支持されてきました。このコーナーでは、日本のファッショントレンドに合わせてハローキティがどのように変化してきたかが紹介されています。
手前には、2000年頃に展開されたセレブリティシックな海外セレブファッション。大人が持ってもカッコいいデザインのアイテムが多く登場しました。奥にはコギャル・ギャルファッション。マスコットをたくさんつけた通学カバンを持つ女子高生たちの姿が思い出されます。
左手はストリートファッション。かわいいのにかっこいい。これまでハローキティグッズに馴染みのなかったファッショニスタの心をつかみ、より多くの人に浸透していくのも納得。右には原宿デコラファッション。「カワイイ」の発信地、原宿をモチーフとしてカワイイ要素をふんだんに盛り込んだファッション。超ポップです。
右手のミラーのついたフォトスポットでは「今の自分」とキティを撮影できます。
動画で振り返るハローキティのデザインの変遷
Hello! Evolutionー変化することを恐れない、デザインのユニークさー
唯一撮影NGのシアターのコーナー。 このシアターでは、3分間の映像を通じてハローキティのデザインの変遷とデザインの独自性を体感することができます。ハローキティは、時代とともに変化しながら、常にファンに寄り添い続けてきました。1980年代には流行を取り入れたリニューアルが行われ、顔のバランスや輪郭の調整、パステルカラーの採用など、多様なデザインの変化を経ています。また、ファンのニーズに応じて、躊躇なくデザインを変える柔軟さも、ハローキティならではの特徴です。 不変であるはずのキャラクターが、なぜ変化し続けられるのか。なぜ口が描かれていないのか。なぜまっすぐ見つめ続けるのか。その理由を知り、改めてハローキティの包容力と深淵さを感じました。
ご当地キティが勢ぞろい!シーサーになったハローキティにも会える
Hello! Collaboration-変身できるから、誰にでも寄り添える-
変幻自在にさまざまな姿を見せ、“仕事を選ばない”とも言われるハローキティ。相手に寄り添い、世界観を邪魔することなく変化できるからこそ、数々のコラボレーションが生まれました。その特徴をつぶさに見ることができるのが、このコーナーです。ご当地キティは、被り物という手法で各地の名産、名所、草花、伝統工芸品など、あらゆるものに姿を変えてきました。ここでは、そんなご当地キティが全国から一堂に集結!『これ、持ってたなぁ』『こんな姿もあったのね』と思い出に浸りながら、さりげなく豊かな表情を見せるキティの魅力に、ますます心を惹かれていきました。
沖縄バージョンでは海ぶどうに。ハローキティのフォルムは影も形もありません。
シークワーサーにもなっています。すっぱい表情が愛くるしく、ファンにはたまりません。
企業タイアップも得意です。企業のサービスに「カワイイ」の魔法をかけてしまいます。生命保険会社のイメージキャラクターとしての全支店で各地のご当地キティとしても活躍した姿が展示されてます。沖縄支店ではシーサに。
東京国立博物館では、浮世絵に扮した姿も。この展示は沖縄展でも見られます。 全く雰囲気の異なる世界にも自然と溶け込めるのは、相手のデザインにどこまでも寄り添えるから。コラボレーションの幅の広さを改めて体感できました。
30人のアーティストによるそれぞれのハローキティのイラスト。主役はいつでもファンの姿
Hello! Friends -キティは、いつでもあなたのそばに-
ハローキティは、特定のストーリーを持つキャラクターとは異なり、ファンが生活する場に自然と寄り添うキャラクター。ここでは、「わたしとキティ」をテーマに、30人のアーティストが制作したイラストを展示。どのイラストもハローキティがバン!と前に出るのではなく、主役はファン自身。このコーナーではファンの生活のなかにとけこんでいくそのふんわりとした魅力が表現されています。この空間にいるだけで、心が華やぎつつも、ひとぞれぞれのハローキティがいる事をひしひしと感じます。
フォトスポット 巨大になったハローキティグッズと撮影しよう
懐かしさが漂いつつも、巨大なハローキティグッズにファンはテンション上がりまくる事必至。このオブジェに寄り添って記念撮影ができます。個人的には、ただただかわいいアート空間のように思え、ハローキティへの愛着が増すばかりでした。
横に立つと、巨大なハローキティドライヤーで髪を乾かしているような写真が撮れます。
こちらのチェキのコーナーは沖縄で初登場。右の白い枠にご自分の姿をおさめればハローキティに写真をとってもらったような構図の写真が完成。
こちらもフォトスポットの一角。 こちらは今回のキービジュアルの姿のハローキティです。この姿について少々ご紹介します。 デビュー当時、紹介のために使われていた文章がこちら。 「キティが袋の中からぴょこん!と顔を出した その時キティは、はじめて世界があることを知った 自分ではない誰かの存在を知った 愛とは、世界を知ること こんにちは!キティ こんにちは!素敵な世界」 この文章に着想を得たのが、今回のキービジュアルです。 そんな袋の中から顔を出した姿のハローキティとの写真は、これからも大事な一枚になりそうです。
これからもずっと一緒にいたいから!ほしいが止まらないハローキティ展限定グッズ
手前のポーチのブルーのバージョンは沖縄展で初登場したカラー。(2,200円)
中央にあるのはコーヒー。こちらのブルーのパッケージも同じく沖縄展で初登場。(1026円)
私が購入したものの一部をご紹介します。左からショッパー、トートバッグ、ポーチ、図録、Tシャツ。赤いトートバッグは、サテンのような質感で大変エレガントな印象です。このトートバッグは沖縄先行販売のブルーのバージョンもありました。 図録には今回の展示の数々と、ハローキティの歴史、ハローキティの発信するメッセージの解説等が書かれています。ハローキティ展に行った日から時間が経過しても、この感興がまたいつでも取り戻せる。そんな安心感を与えてくれる存在となっています。
グッズ販売の会計の先に、オリジナル缶バッジが作れるコーナーがありました。日付とイニシャルまたは会場名が入れられます。
まとめ:まさにそういう事だったのか!!「わたしが変わるとキティも変わる」とは?
この展覧会は、ハローキティのかわいさに触れるだけでなく、その存在感や文化的価値を改めて感じさせるものでした。『なぜ大人になってもなおハローキティが好きなのか』というテーマ。普段は意識しないそんな哲学的なことを、じっくり考える機会となりました。ただ、それはそれはとても心が温まる時間でした。 小さい頃、母親にもらったお弁当箱や水筒。友達と交換したステッカーや折り紙。小学校、中学校では文房具、ハンカチ、タオル、日常生活のいたるところに。高校ではMDプレイヤー、大学ではメイクボックス。社会人になってからは、携帯にハローキティをデコったり、奇想天外な姿のコラボTシャツを愛用したり。また姪や友人の子どもに幼児用エプロンをプレゼントしたり。ハローキティのグッズとともに、その時々に一緒にいた人のことも思い出されました。『キティがいなかったら、この場面を覚えていただろうか。』そんな場面が次々に記憶によみがえり、まさに『わたしが変わるとキティもかわる』という言葉の意味を実感しました。 世界中で愛され、日本を代表するキャラクターとなったハローキティ。それでも遠い存在ではなく、今も変わらず日常のそばにいてくれる。そして時代とともに変化していく。これからの活動も気になります。ずっと応援していたい。ハローキティにいままでずっとありがとうといいたい。そんな気持ちでいっぱいになりました。 この展覧会は、ファンにとってハローキティへの思いを再確認する機会になるかもしれません。 沖縄県立博物館・美術館で5月11日まで。ハローキティが、あなたを待っています。 © 2025 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP650776
沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)住所
〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
電話番号
098-941-8200
開館時間
9:00~18:00(金・土は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)・年末年始
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