マツオカコーポレーションが2度目の業績予想修正 中間期決算は営業利益が94%減
マツオカコーポレーションは11月13日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は352億3700万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は4900万円(同94.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は10億4800万円(同18.4%減)と増収減益だった。
主力の縫製事業は、販売枚数が前年から9.8%増加し、生地加工事業も販売ヤード数が前年から24.4%伸長し、売上高を押し上げたものの、為替変動の影響で海外工場コストが増加し、為替差損も発生したことで営業利益が前年から大幅にダウンした。
生地加工事業は、米国のアウトドアブランド「コロンビア(Columbia)」やフランスの総合スポーツメーカー「デカトロン(Decathlon)」、さらには「ユニクロ(UNIQLO)」を手掛けるファーストリテイリングを猛追するカナダの「ルルレモン(lululemon)」などを主要顧客としており、今後も安定的な成長を見込めそうだ。
また、ベトナムとバングラデシュに新設した工場の生産キャパシティの拡大が当初の予定より順調に進んでおり、第3四半期以降は受注が増加する見通しだとしている。ただ、現在の外国為替相場の状況から、想定為替レートを変更したため、2025年3月期通期の営業利益の業績予想を修正している。売上高(670億円、前年比11.3%増)と親会社株主に帰属する当期純利益(30億円、同22.1%増)に変更はなく、営業利益は12億円(修正前は21億円、同51.4%増)に修正した。
マツオカコーポレーションは広島県福山市に構える本社を老朽化のために約14億円を投じて建て直している。竣工は2025年3月を予定しており、今後さらに企業価値向上に向けて取り組んでいく。