一度は行きたい!バイク専門誌が選ぶオススメのツーリングスポット
バイクで行くからこそ見られる絶景、得られる感動を求めてツーリングを楽しんでいるライダーは多くいます。行ってみたいスポットが日本全国に点在するなかで、できたら「ここぞ!」というスポットを知りたいところ。そこで今回は、全国のさまざまな場所へ取材に訪れてこの道のエキスパートであるバイク専門誌にオススメのツーリングスポットを聞いてみました。あなたが行ってみたいという衝動に駆られる場所がきっとあるはずです。
オートバイ
歴史あるバイク雑誌として広く知られる『オートバイ』の松本正雅副編集長にオススメの旅先を教えていただきました。
大観峰(熊本県)
ライダーなら一度は訪れたい絶景スポット。阿蘇五岳を一望でき、周辺の道は走って楽しいワインディングばかりです。
北アルプス大橋(岐阜県)
北アルプスの雄大な風景をバックに、愛車の写真を撮影できる高さ70m、全長150mの橋。休日は結構にぎわっているので、撮影は譲り合いましょう。
御岳スカイライン(長野県)
御嶽山の7合目に通じる九十九折れのワインディング。途中で見下ろす景色は絶景です。道幅は広くなく、路面も凹凸が多いので、素晴らしい風景を楽しみながらのんびり走りたい。
オートバイ
出版社:モーターマガジン社
発売日:毎月1日
サイズ:B5判
販売価格:1,290円
日本で最も歴史のある二輪総合誌。新型車の詳細な比較テスト、ツーリング、用品、レースなど、二輪ライフに欠かせない情報をいち早くお伝えします。現在発売中の10月号では読者人気投票で決定した2024年国産車ランキングをご紹介!
BikeJIN(培倶人|バイクジン)
幅広い層のライダーに支持されるツーリング専門誌『BikeJIN』の盛岳郎編集長が厳選くださったツーリングスポットをご紹介します。
とびしま海道(広島県)
とびしま海道は、本島の広島県呉市から始まり、6つの島を橋でつなぐ道です。「しまなみ海道」ほど有名ではありませんが、島々を渡りながら高い橋を進むと、まるで空を飛んでいるような爽快感が楽しめるので、個人的には“しまなみ”より好みです。ゆったりとした時間が流れ、島の方々も温かく迎えてくれるのが魅力。橋は小大下島で終わりますが、船で「しまなみ海道」の大三島に渡ることもできるので、そんなツーリングもアリ!
蔵王エコーライン(宮城県)
蔵王エコーラインは、火口湖「お釜」が有名な観光道路。大小さまざまなカーブやストレートが続く、ライダー的に比較的優しくて楽しい道で、個人的には宮城県から入るルートがおすすめ。そのまま山形県に抜けて、蔵王温泉に泊まるのがここの黄金コースです。春の新緑や秋の紅葉も素晴らしく、どちらの季節にも訪れる価値アリ!都内からは400㎞ほどなので、宿泊を含めた計画を立てて楽しんでください。
箱石峠(熊本県)
箱石峠は、阿蘇の道を走るライダーなら一度は挑戦してほしい場所。阿蘇五岳の東側に位置し、南側の住人にとっては、観光道路を避けて北側へ行くための抜け道として使われています。阿蘇は、景色・温泉・グルメが揃った王道ツーリングルートの一つですが、この峠は「ミルクロード」や「やまなみハイウェイ」を走った後、時間に余裕があればぜひ訪れていただきたい。人が少なく、ゆっくり走りながら阿蘇の絶景を独り占めできるので、静かに楽しみたい人におすすめです。
BikeJIN(培倶人|バイクジン)
出版社:実業之日本社
発売日:毎月1日
サイズ:A4
販売価格:[紙版]990円
『BikeJIN』は、毎月1日発売。バイクを愛する人たちに向けて発信する情報WEBメディア&マガジンです。最新モデルの紹介やカスタムパーツ、メンテナンスの紹介はもちろん、ツーリングスポットやアクティビティを紹介する「バイクのすべての楽しみの入口」として、バイクに関連する情報や楽しみを紹介しています。ほかにも、リアルイベントである「BikeJIN祭り」デジタルスタンプラリーの「 BikeJINツーリスト・トロフィー」などを企画し、ライダーのバイクライフを総合的にサポートする楽しみも提供しています。
モーターサイクリスト
ツーリングにメンテナンス、最新モデルインプレッション、ライディングテクニックなど幅広いバイク情報を発信する『モーターサイクリスト』の太田力也編集長が推薦するスポットをご覧ください。
まるでRPGのフィールド「宗谷丘陵」(北海道)
留萌から日本海を左手に見ながらオロロンライン(この道も好きです)を延々と北上し、ようやくたどり着いた宗谷岬。「最北端に来たぞ!」と、達成感を感じるだけではもったいない。宗谷岬のすぐそばには、まるでロールプレイングゲームのフィールドのような現実離れした世界が広がっています。丘陵地帯を走る道はゆるいアップダウンとカーブの繰り返し、そしてそこら中に鹿や牛がいるのです。さらにウワサの「白い道」もすぐ近く。日本最北の地にこんなにきれいな景色が広がっていることに、なんだか感動してしまうのです。
プチ秘境を楽しめる「千葉の素掘りトンネル群」(千葉県)
千葉県の房総半島、茂原や養老渓谷、月崎の周辺には素掘りトンネルが多数存在します。国道や県道が素掘りトンネルになっているところもあれば、名もなき脇道の先に素掘りトンネルが存在している場合もあるのです。素掘りトンネルは、現代のかっちりとコンクリートで固められた無機質なものではなく、掘った人々の作業の跡や地層の摩訶不思議な表情を見られるのが魅力です。探検気分で探し回ってみるツーリングも面白いですよ。
信州の癒やし系「万治の石仏」(長野県)
信州のベストツーリングスポットといえば、志賀草津道路かビーナスラインでしょう。そのビーナスラインからもほど近い諏訪大社下社春宮のすぐ脇に鎮座しているのが「万治の石仏」です。巨岩の上に頭がちゃんと乗っているようなそのお姿は、こう言っては失礼かもしれませんが何ともキュート。それでいて不思議な威厳があります。ビーナスラインの走りを楽しんだあとに、ぜひ立ち寄ってもらいたいスポットです。
モーターサイクリスト
出版社:八重洲出版
発売日:毎月1日
サイズ:A4変形
販売価格:[紙版]1,320円 [デジタル版]860円
バイクライフを今より深く楽しみたいライダーに向けた月刊バイク総合誌です。ツーリングを主体に、新車や新製品のテスト記事、ライテク、メンテ、イベントなど、バイクの「楽しさ」を提案します。ツーリング記事は、定番のルート&スポット、グルメ、絶景のほか、バイクだから楽しめる穴場スポットなども紹介。読んだら走りに行きたくなる記事が満載です!
モトツーリング
独特の切り口でツーリングをより深く楽しむ情報を発信するツーリング専門誌『モトツーリング』より、神田英俊編集長ご自身の写真とともに珠玉のスポットをご紹介いただきました。
信州 ビーナスライン(長野県)
『いつかは走りたい絶景道』(弊誌調べ)の1位にノミネートされる大人気ルートです。定番ながら山岳・高原・林間と風景変化も多彩で、訪れるすべてのライダーがバイクの爽快感と感激を体験できます。交通量は多いが初心者でも比較的走りやすくハードルも低めです。松本・諏訪・上田・安曇野といった信州の人気観光地も近く、アクセスも非常に便利です。
紀伊半島 国道425号沿線(和歌山県)
三重県尾鷲市~和歌山県御坊市を連絡する約170kmのルート。そのほとんどの行程が1.5車線の狭路で国内最凶の酷道と呼ばれています。危険度も高く走破のハードルは高いですが、沿線の風景変化は多彩で山村情緒・山岳展望・幽玄秘境・温泉情緒とさまざまな印象深い旅が楽しめます。過酷であるがゆえに旅に対する哲学的視点に触れる機会となり、人生観を顧みるルートとも言えるでしょう。
四国カルスト 五段・天狗高原(高知県)
険路の先に広がる山脈一望の大展望と一面のカルスト風景。訪れる人すべてが感動する国内唯一の奇景を誇る絶景です。かつては知る人ぞ知る秘景でしたが、近年は観光客も多く訪れます。現在もアクセスは難しく急坂険路を走破せねばなりませんが、それゆえに展望風景とのギャップにさらなる感激を覚えることでしょう。死ぬまでに訪れたい絶景の一つにもカウントできるスポットです。
モトツーリング
出版社:内外出版社
発売日:[紙版]偶数月1日 [デジタル版]紙版の2日後
サイズ:B5判
販売価格:[紙版]880円 [デジタル版]880円
日本各地のDEEPな旅ネタを凝縮したツーリングサブカル専門誌。一般的観光ガイドには載らない穴場スポットや、各地域の知られざる歴史ウラ話といったネタをアングラ視点で深掘り。独自の考古学視点より秘密の日本史を解き明かすミステリー探求まで実地取材で行います。QRコードでスマホのマップにスポット表示するデジタルガイドも掲載。現役旅人が制作する旅人のための旅マガジンとして偶数月1日に全国の書店にて発売中。
まだ見ぬ景色を求めて走り出そう
日本全国の名所を巡っているバイク専門誌ならではのおすすめのツーリングスポットを挙げていただきましたが、王道からマニアックな場所まで多岐に渡る内容となりました。「こんな場所があったのか」と驚きと発見があった方も少なくないでしょう。訪れる季節によってスポットの表情も変わることと思います。この記事をキッカケに、ご自身が見てみたい風景や走ってみたい道へのツーリング計画を立ててみてくださいね。
お問い合わせ先:Webオートバイ 、BikeJIN(培倶人|バイクジン) 、モーターサイクリスト 、モトツーリング