楽天市場で売っていた「あんなし」の鯛焼きを食べてみたら、旅先で知り合いに会ったみたいな気持ちになった
鯛焼き。鯛の形をした皮の中に様々な味のあんが挟まっている、言わずと知れた有名なお菓子だ。素朴な甘さの皮と濃厚なあんのバランスがちょうどいいんだよな。
そのため、鯛焼きとは皮とあんの2つがあってこそ成り立つものだと思っていたのだが……先日、なんと皮だけでできている鯛焼きを発見。
本当に皮だけで勝負できるんだろうか? 実際に食べてみたところ……つい「ん!?」と反応してしまった。
・半分に切ってみると……
その鯛焼きが販売されていたのは、楽天市場にある「四季彩マルシェ 山村ファーム」というショップ。
今回は6枚入りのものを購入し、価格は税込み1980円だった。
それではさっそく解凍していただいてみよう。同梱されていた説明書に書かれていた「おいしい食べかた」に従って、電子レンジで温める。
加熱が終わった鯛焼きは、心なしかふっくらしているように見える。半分に切って中身を確認してみると……
本当にあんがない!!
現れたのは密度の高い生地の壁。ほとんど隙間がなく、あんが入る余地はどこにもない。
カリカリに焼かれた外側に対して、内側の生地はかなりしっとりしているようだ。作り手の技術の高さがうかがえる。
楽天市場の商品名には、「皮に自信があるからできる!」と書かれていた。そこまで断言されると、なんだかこちらまでワクワクしてくる。
それではメーカーお墨付きの生地をしっかり味わわせてもらうとしよう。ふわふわの鯛焼きを口の中に入れてみると……
もっちもちの食感に、優しく広がる甘さ。小麦の風味もふわっと広がってきて、素朴だけどしっかりおいしい!
とはいえ、スイーツとして食べる場合は多少の物足りなさがあるかもしれない。
そんな時は、自分好みのトッピングをしてみるのも良さそう。あんが入っていないということは、逆に自分好みの味にできるというわけで。
個人的にははちみつやバターなんかが合うんじゃないかと思った。
しばらく食べ進めていると、ふとあることに気が付いた。この味と食感、どこかで食べたことがあるような……
────あ。
「ぽっぽ焼き」だ!!
ご存じない方のために説明しておくと、「ぽっぽ焼き」とは筆者の地元である新潟県のローカルフード。
黒糖や小麦粉を使った生地で作る蒸しパンのようなお菓子で、もちもちとした食感が特徴だ。
まさかこんな所でぽっぽ焼きとの再会を果たすとは。なんだか地元から遠く離れた旅先で知り合いに会ったような気分になった。
・店頭販売もあるそうです
ということで あんなしの鯛焼きは、ぽっぽ焼きを食べたことがある人にとってはものすごくなじみ深い食べ物だった。
このおいしい皮なら、あんとの相性もいいに決まってる……! 今度はしっかり味のついた鯛焼きも食べてみたいな。
ちなみにこちらのあんなし鯛焼き、長野県にある「森の駅 ネバーランド」という施設内の「たい焼きカフェ LyNa(リーナ)」というお店でも店頭販売が行われているようだ。施設を訪れた際には、テイクアウトするのもいいかもしれない。
こだわりが詰まった斬新なあんなしの鯛焼き、気になった方は是非1度試してみてはいかがだろうか。
参考リンク:楽天市場
執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.