「月末になるとお金がない」を卒業するために。成功者から学ぶ賢いお金の使い方
元国税局職員でファイナンシャルプランナーの資格を持つ、現役東大生芸人さんきゅう倉田さん。その著書『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』(KADOKAWA)では、お金にまつわる長年の経験と現役東大生ならではの視点で、お金の疑問に「なるほど、こうすればいいのか」と納得できる解説をしています。無理なくお金を増やしていくための、分かりやすい方法が満載の1冊。ご自身が知っておくことはもちろん、一人暮らしを始めたお孫さんやお子様と、お金について話すきっかけにもなるでしょう。
※本記事はさんきゅう 倉田著の書籍『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』から一部抜粋・編集しました。
使っていないサブスクを解約しないのは愚の骨頂
カフェやコンビニを利用するのがいけないと言っているわけではありません(ぼくもコンビニはよく利用します)。
しかし支出についてよく考え、コントロールしようという意思がない人は「月末になるといつもお金がなくなる」、「お金が貯められない」となりやすいのは間違いありません。
スポーツジムや動画配信のサブスクなどを契約していて、まったく利用していないのに解約もしていない、といった話を聞くことがあります。
家計を考えるなら愚の骨頂です。心当たりがある人は、こうしたところから見直してみるのがいいのではないでしょうか。
以前、先輩に「お金持ちに共通することはなんですか?」と聞いたことがあります。
その先輩自身も裕福だったうえにお金持ちの知り合いも多いことを知っていたからです。
先輩の答えは簡単でした。
「金持ちはみんなケチやな」というのです。
さらに「しなくていい支払いは徹底的に拒否するけど、必要なことであれば投資と考えて支払いを惜しまない」と続けてくれました。
実例をひとつ紹介します。
先輩と先輩の友人と一緒に大阪のクラブに行ったときのことです。ぼくは発売になったばかりの著書を紙袋に入れて20冊ほど持っていました。1席5万円のクラブに紙袋を持ち込む人は滅多にいません。ママがすぐに気づいて、ぼくに声をかけました。
「なんですかそれは?」
「最近本が出たんです」
「ほな全部買いますわ」
ぼくはママの決断の早さに驚きました。
ママがボーイさんに現金を持って来させ、代金の支払いが終わったところで、ぼくの隣に座っていた先輩の友人が言いました。
「じゃあ、お礼にシャンパンを入れましょう」
お金の流れが新たなお金の流れを生み出していると感じました。ママの心意気に先輩の友人も感謝の意を示したかったのかもしれません。
これもまた、できる人から学んだことのひとつです。