最年少は12歳の新生・神戸セーラーボーイズが始動、プリンスペアと新メンバーの5名がフレッシュに「全力で頑張ります!」
2023年4月に誕生した、関西発の演劇ユニット神戸セーラーボーイズ(以下、神戸セラボ)。関西で育った少年たちが、神⼾の劇場のAiiA 2.5 Theater Kobeを拠点に、出会いと別れを繰り返しながら目標に向かって日々成長を続けている。今年4月には高校3年生の大熊蒼空、中学3年生の日陽龍之介、最年少で中学1年生の山本歩夢が加入するなど、新たな10名で始動した神戸セラボ。5月3日(土)からは、彼らの拠点でもある神戸から発信する初の冠ラジオ番組『神戸セーラーボーイズのボクラカラジオ』も始まり、新リーダーの髙山晴澄を中心にメンバーが週替わりで登場する。新たな時代の幕を開けた神戸セラボのフレッシュな声を届けるべく、SPICEでは最年長・石原月斗と新リーダー髙山、そして新メンバーの大熊、日陽、山本の5人に集まってもらい、座談会を行った。
新メンバーにとって初パフォーマンスの『キズナLIVE!』は大成功!
――今日は、神戸ハーバーランドumieでの『神戸セーラーボーイズ キズナLIVE! in 神戸ハーバーランドumie 2025』を終えたばかりの皆さんにお集まりいただきました。新メンバーが加入して初めてのライブパフォーマンスでしたね。
石原月斗(ゆえと):はい! 新メンバーは早くも個性をたくさん見せてくれて、神戸セラボの中でまた新しい何かが生まれるんじゃないかなと思いました。お客様もたくさんいてくれて元気をもらって、テンションが上がりました!
髙山晴澄(はると):「ボクラカラー」を歌っている時に、このメンバーだからこその新しい音色が聞こえたのが、新鮮で楽しかったです。お客様との距離がとても近かったので、喜ばれている笑顔を目の前で感じることもできました。
山本歩夢:今日はすごく楽しかったです。僕のうちわを作ってくれている人もいっぱいいて、神戸セラボとして活動できる嬉しさを実感しました。
日陽(ひなた)龍之介:1回目のステージはめっちゃ緊張しましたが、2回目から少し慣れて、最後の3回目はめっちゃ楽しくできました。
大熊蒼空(そら):僕は全然、緊張していませんでした。とにかく楽しみという気持ちとワクワクが止まらなくて、それで心臓がドキドキしました。いざステージに出てみたら、めちゃくちゃ楽しくて、目の前にお客様がいると思うと、歌を届けたいという気持ちが湧いてきました。
憧れの神戸セラボに加入! ひとつの夢を叶えた新メンバー
――新メンバーのお三方、神戸セラボのオーディションに受かったときのご感想を聞かせてください。
山本:オーディションに合格しましたという通知が来たときは、本当に嬉しくて、めっちゃ叫びました(笑)。最初は受け入れてもらえるかなと思っていたのですが、みんな「いらっしゃい、いらっしゃい!」みたいな感じでフレンドリーで、緊張がほぐれました。
日陽:実は神戸セラボのオーディションを受けるのは2回目で、1回目は芸能活動を始めて3日目に受けたんです。何もわからない状態だったので、落ちてしまって。今回のオーディションも「これは落ちたなぁ……」と思いながら帰ったのですが、合格と知って僕も叫びました。「受かってる! やったー!」って。
大熊:神戸セラボのステージを初めて観た時、みんなめちゃくちゃキラキラと輝いていて、僕も一緒にあの舞台に立ちたいなと思いました。それから神戸セラボのメンバーになることを目標にしていたので、オーディションに受かってめちゃくちゃ嬉しかったです!
――大熊さんは今年1月~2月に上演された「Boys☆Act 〜camellia『パニックカフェ』」に出演されましたが、メンバーになる前に立った神戸セラボとの舞台はいかがでしたか?
大熊:夢見心地でした。ライブパートでは「ボクラカラー」を歌って「俺、神戸セラボの曲、歌ってんじゃん!」と思っていました(笑)。今日の『キズナLIVE!』でようやく「メンバーになったんやな……」と実感が湧いてきました。
――3月に神戸、東京で上演した『神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.4 RICE on STAGE「ラブ米」~Golden wheat~』(以下、『米ステ』)を最後にメンバーの明石侑成さん、奥村頼斗さん、中川月碧さんが卒業。同時に皆さん、新メンバーが発表されましたね。
大熊:俺と歩夢は舞台に出るのをめちゃくちゃ楽しみにしていましたが、のすけ(日陽)だけガッチガチでした(笑)。
石原:本番が始まる前にみんなで円陣を組んだのですが、その時、のすけは固まってましたね。でもステージに立ってからは、すごくイキイキしていました。
日陽:はい、何とか動きました(笑)。
メンバーそれぞれのキャッチコピーも刷新!
――キャッチコピーも新しくなりました。石原さんは「アクロバティックプリンス」、高山さんは「天空のロイヤルプリンス」と、今日はプリンスお二人が揃い踏みですね。
石原:プリンスになった時は全然、実感が湧かなくて。自分の性格はそういう感じじゃないんです。どちらかというと暴れん坊というか(笑)。でも、このキャッチコピーに恥じぬよう、ダンスでも指先とか意識して、なるべくきれいに踊るようにしています。「アクロバティックプリンス(暴君)」みたいな感じです(笑)。
髙山:僕はこのキャッチコピーをいただいた時は、めちゃくちゃ嬉しかったです。でも……天空って何(笑)!? これからは天空感も出して頑張ります!
――新メンバーのお三方もキャッチコピーのご感想を教えてください。
大熊:自分のキャッチコピーなんて考えたこともなかったので、僕の個性って何やろうと思っていました。でも「みんなのスマイルお兄ちゃん」と聞いて、確かに俺ずっと笑顔やなと思って、嬉しかったです。
日陽:僕も生まれて初めてのキャッチコピーなんですけど、「未知数のトリックスター」ってめっちゃ耳なじみがよくて、覚えやすいですよね。「未知数」は僕のいろんなところから来ていると思います!
大熊:のすけは謎多き人物やから(笑)。
山本:僕はダンスと猫が好きと言っていたので、そのどれかのワードが入るのかなと思っていたのですが、「もちもちほっぺの癒し系」になりました。確かに僕、もちもちほっぺの癒し系なのかもしれないなぁ~と思って、自分に合っていて嬉しいです。
他のタイトルへの出演経験が神戸セラボにもたらすもの
――ちょうど1年前のインタビューでは「メンバーそれぞれ外部の舞台に出られるような俳優になりたい」というお話も出てきました。実際に石原さんや津山晄士朗(こうしろう)さんは、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンをはじめ、他のカンパニー作品に出演されています。メンバーが他の場所で活躍することで、神戸セラボにどういう効果が生まれていると思いますか?
石原:先輩たちの芝居やダンス、歌とか、吸収できるものがたくさんあって、それらを神戸セラボに持ち帰られることが他のカンパニー作品に出演する最大の強みなんじゃないかなと思います。今はかなてぃ(細見奏仁、かなと)も舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 3のアンサンブルで頑張っています。僕たちはどの現場でも最年少なことが多いので、吸収率は誰よりもあると思います。
髙山:今年の1月にも月斗くんは舞台『主役の椅子はオレの椅子 Season2「菌活戦隊キノッコーズ」』のスウィングキャストを兼ねたサポートメンバーとして公演に参加していて、その舞台で得た稽古の取り組み方とか、たくさん教えてくれました。今後は僕たちもそうなっていかないとダメだなって、たくさん学びました。
石原:その時はスウィングキャストで入らせていいただいたのですが、何かがあったときに「自分、できます!」っていつでも言えるように心がけていました。先輩たちの前でそう言うのは、めちゃくちゃ勇気が要りますが、そうやって名乗り出る覚悟とか、勇気をもらいました。
大熊:実は僕も『米ステ』の稽古に代役で入らせていただくことがありました。なので、月斗くんの言っていることがすごくわかります。代役として稽古場にいて、いろんな先輩の演技を学んで、すごく勉強になりました。
――新メンバーのお三方は神戸セラボでこれをやってみたいという希望はありますか?
日陽:(神戸セラボのオリジナル曲の)「マシュマロマンティック」を踊り切ってみたいです。僕はまだまだダンスが苦手なので、目標は難しいものから。いつか「マシュマロマンティック」を覚えられたら自信につながって、ダンスももっと上手くなれるんじゃないかなと思います!
山本:僕は神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.3で上演した『なんて素敵にピカレスク』のマフィアみたいな演技をしてみたいです。ガンアクションとか、カッコいいです。
大熊:僕はずっと前から2.5次元の舞台に出たくて。2.5次元ミュージカルの俳優になることも目標にしています。神戸セラボではこれまで、いろんな2.5次元ミュージカル作品をやってきたと思うので、僕もその中に入って演じたいです。
新リーダーの髙山晴澄、夢は大きくあの国民的番組に出場宣言!
――改めて新メンバーとしての意気込みを教えてください。
大熊:今日は初めてのインタビューだったので、始まる前は緊張していたのですが、めっちゃ楽しかったです。これからは僕も神戸セーラーボーイズの色にどんどん染まりつつ、自分の味も出していきたいと思います!
日陽:神戸セーラーボーイズの一員として、みんなで頑張っていきます。そのために僕は苦手なダンスを克服をしたいと思っています。そしてお芝居を全力でやりたいです! とにかく全力でやります! 体力もめっちゃあります!
山本:僕は最年少で、まだまだ未熟だと思いますが、稽古とか自主練をいっぱいして、先輩たちに追いついて、ファンの皆さんを楽しませられるようになりたいと思います!
――最後に、最年長の石原さんと、新リーダーの髙山さん、お願いします。
石原:僕は最年長という立場になって、プレッシャーもすごくあります。前の最年長の侑成くんは、和らかい雰囲気で癒しつつ、優しさでメンバーの背中を押してくれていたのですが、僕は元気と明るさが取り得なので、元気と明るさでみんなのテンションを上げて、背中を押してあげられたらいいなと思います。ダンスでも、歌でも、芝居でも、情けない姿を見せることなく、何事もみんなのお手本になれるように頑張ります!
髙山:リーダーとしてみんなを引っ張っていくために、みんなにたくさん助けてもらいながら、みんなの先頭を頑張って走っていこうと思います。新メンバーの3人もたくさん頑張って、スキルアップしていくと思うので、僕も負けないように、昨年度以上にスキルアップして、「2025年度の神戸セーラーボーイズもめっちゃ大好き!」とファンの皆様に言っていただけるような、最高のグループにしたいと思います! 歩夢くん、蒼空くん、のすけの3人が新しく入ってくれて、神戸セラボの雰囲気もガラッと変わったと思うので、このメンバーでしか出せないカラーをたくさん出していきたいと思います。本当にいいグループになると思いますし、今年とは言いませんが、数年後にはみんなで『紅白歌合戦』に出場します!
一同:おお~!! すげ~!!!
取材・文=Iwamoto.K 撮影=福家信哉