新たな乱歩論に触れて 生誕130周年イベント 30日に名張で
三重県名張市で生まれた推理作家・江戸川乱歩(1894‐1965)の生誕130周年と市制70周年を記念したイベント「サブカルチャーとしての江戸川乱歩」が、11月30日に同市丸之内の総合福祉センターふれあいホールで開かれる。入場無料。主催する市と市教育委員会は「多くの方に集まって頂き、新しい乱歩論に触れる機会になれば」と来場を呼び掛けている。
当日は午前9時45分から、「乱歩さんの故郷の空」を歌うオープニングセレモニーがあり、同10時から日本推理作家協会会員の秋永正人さん(同つつじが丘)の講演「乱歩はなぜ名張を“ふるさと”と呼んだのか」がある。午後1時からは早稲田大学文学学術院文化構想学部の小松史生子教授の講演「サブカルチャーとしての江戸川乱歩」、同2時半からは秋永さん、小松教授、「古書からすうり」(同中町)の中田茂美さんによるフリートークがある。
定員は200人(申込先着順)。前日午後5時までに市教委文化生涯学習室へ電話(0595・63・7892)で申し込む。
会場には、乱歩の年譜パネルや近年見つかった資料も展示予定で、講演する秋永さんは「最近ではサブカル路線から乱歩のファンになった若い女性も多い。文学的な側面だけでなく、乱歩の意外な面、新たな面を知ってもらうきかっけになれば」と話した。
連動企画として、午後5時半から旧細川邸やなせ宿(同新町)で「乱歩読書会 スペシャル版『幻影嬢』inやなせ宿」が開かれる。女性限定で、定員は10人程度(申し込み先着順)。課題図書は「人間椅子」。参加費1500円。
問い合わせは市教委文化生涯学習室(0595・63・7892)、読書会は古書からすうり(0595・41・1578)まで。