夜の沖磯でのブッコミ釣りで52cmオオモンハタ【鹿児島】カゴ釣りではクロヒラアジ手中
9月6日、鹿児島県南さつま市の秋目漁港から、さち丸で沖磯へ夜釣りに出かけた。船長任せで中瀬に上がり、カゴ釣りとブッ込み仕掛けを用意してイサキやシブダイを狙うことに。今回はその釣行の模様をお伝えしよう。
鹿児島の沖磯で夜釣り
9月6日、鹿児島県南さつま市秋目漁港の沖磯に夜釣りに行った。午後4時、さち丸で出港。船長任せで上がったのは中瀬。船着きとは反対の西向きに釣座を構える。
「前日はカゴ釣りでイサキがたくさん釣れたよ」と情報をくれたのでカゴ仕掛けとシブダイ狙いのブッ込み仕掛けを準備した。
エサの配合
カゴ釣り用の撒きエサを作る。バッカンに麦黒鯛1袋、制覇マダイ1袋と海水を少量混ぜ合わせる。麦黒鯛は発酵麦の独特の匂いで魚を寄せる。制覇マダイは甲殻類の粉末にキラキラ光るキララが夜でも怪しく魚を寄せる。
水汲みバケツに海水を張って大粒ボイルオキアミを入れて海水を吸わせて浮き上がらないようにする。カゴに集魚材と大粒ボイルオキアミの両方を入れて投げる。つけエサは、撒きエサの大粒ボイルオキアミをハリに2匹を抱き合わせ。エサ取りが多い時用に生イキくん海えびを準備した。
イサキが連発
7時30分、釣り開始。中潮、満潮が午後9時13分、上げ潮が西に勢いよく流れる。カゴ釣りのウキ下を10mくらいにしてビロウ島に向けて沖30mくらいに遠投。着水し、カゴが沈み、寝たウキのレッドクイーンの15号が立ったら余分なミチイトを巻き取る。
サオをシャクってカゴの中のまきエを振りだす。すぐにウキのトップに付けた発光体が海中に消えるアタリがきた。リールを巻くと魚の反応があるが軽い。磯にぶり上げたのはイサキで30cm級。時合いなのか毎投毎にイサキが釣れるが、サイズが25cmくらいでリリース。
イサキの群れはピラミッド型で上の方が大きいといわれているのでウキ下を少しずつ浅くしてみるがサイズアップしない。たまにくる30cmオーバーだけキープし、ほとんどリリース。
52cmオオモンハタを手中
ふとブッ込みザオを見るとサオ先が激しく揺れている。リールを巻くと重たい。足元に来ると真下に潜ろうとするがイシダイザオの敵ではないので「トリャー」とぶり上げたのはオオモンハタで52cmあった。つけエはイカの短冊でハリのビッグヒットスーパー金太郎の20号は唇にしっかり掛かっていた。
クロヒラアジをキャッチ
下げ潮になるとイサキのアタリが途絶えた。ブッ込みザオにはウツボが掛かる程度で魚の気配がない。潮の流れは、たまに東にゆっくり流れたり、止まったりで安定しない。魚がいる層を探すためにカゴ釣りのウキ下を深くしていく。13mからつけエサが取られるようになった。
さらに15mにするとウキが立つと同時にアタリがきた。リールを巻くと重くはないが魚の泳ぐスピードが速い。手前に来ると左右に張りだした根に逃げ込もうとするが4号ザオの敵ではない。
ミチイトが根に触れて傷つかないようにサオを真っすぐ立ててリールをゴリ巻き。魚が海面でバシャバシャしている。ぶり上げてライトを照らすと見たことのない40cm級の魚。
ヒラアジのように見えるが縦縞があり、口の中の構造が複雑だ。スマホで検索するとクロヒラアジ。ここ笠沙海域を含め全国でも3か所にしかいない珍しい魚で美味とのこと。
気合いを入れて同じ釣り方で数を稼ぐ。午前5時、徐々に東の空が明るくなってきたのでサオをたたみ、磯についた撒きエサを洗い流した。
最終釣果
結果、オオモンハタ52cm、イサキ30cm前後5尾、クロヒラアジ35cm前後5尾、アラカブ1尾。自宅に帰ってからクロヒラアジを刺し身で食べたが、歯ごたえがよく大変おいしかった。
<週刊つりニュース西部版APC・新増初生/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年10月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。