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【細かすぎるメバリングの話】黒メバル・赤メバル・白メバルの釣り分けは可能か?

TSURINEWS

春の魚メバルには体色などの違いで三種類が存在する。黒メバル、赤メバル、白メバルと呼ばれるものだ。比較的イージーなターゲットなので、調子がいい日はカラーコンプリートも目指したい。それぞれの色ごとの釣り分け方はあるのだろうか?先に結論を言っておくと、釣り分けは簡単ではないのだ。

メバルのカラーコンプを目指すなら

メバルは黒・赤・白と、体色ごとに見た目が異なる。細目分類上はその他の特徴も見るらしいが、まずもって色の違いがあるので、そこで素人でも識別可能だ。どれも習性に大きな違いはない。初冬から春の魚で、最大サイズは30cm級。夜が特に釣れやすく、表層という海面直下をワームで通せば釣れる。

いずれも根魚なので、何かとストラクチャーにタイトがことが特徴だ。たとえば白メバルは足元の堤防際につきやすく、赤メバルは磯の障害物につきやすい。黒メバルは回遊性が高い少々特殊な個体だが、夜漁港内に残る場合は藻際につきやすい特徴がある。このような隠れ家を知り、そいぞれこまめに打っていけば簡単に釣れそうなものだが、そういうわけにもいかないのだ。

そもそも釣れるところが違う

これらカラー三種のメバルは、それぞれに、釣れる場所が異なってくる。上記のような微妙な着き場だけでなく、ガラッとフィールドごと違ったりする。たとえば白メバルは比較的大きな潮流がない漁港内でよく釣れる魚だ。対して、黒メバルは潮通しがいいところミオ筋などが狙い目となる。赤メバルは消波ブロックに絡む。これらの三条件を併せ持つ釣り場というのは、そうそう多くないだろう。

黒メバルは潮通しがいい海で(提供:TSURINEWSライター井上海生)

カラーコンプリートそのものが難しいのではなく、それぞれのカラーが着く場所が揃っているポイントを見つけるのが難しいと言い換えてもいい。

各色の潜むポイントを打ってみよう

しかし、むろんカラーコンプリートが不可能ではない。一日でやってしまおうとすると釣りそのものが大雑把になるので推奨しないが、数日かけて釣り歩いていけば、特定の範囲内でメバル三種と出会うことができるだろう。筆者は大阪湾沿岸のアングラーだが、垂水、大阪南港、泉南の三か所をなんとなーく打っていただけで、一週間でコンプリートできたこともある。

各色が潜むポイントを、しっかりと頭に入れておこう。

黒メバルは「潮流の良いところ」

回遊性の高い黒メバルは潮流が良いところを好む。また水色もクリアなほうが、黒メバルが出やすい印象がある。筆者の感覚では、湾奥ではそうそう釣れるカラーではない。

朝マヅメに出やすいのがもう一つの特徴だ。基本的にベイトフィッシュを追っているような魚なので、海中の様子もチェックしながらワームやメタルジグをまじえて攻略していこう。レンジは夜なら表層だが、朝は全レンジで出る可能性がある。

回遊性が高いブルーバック(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ちなみに見た目のカラーでは白に見えてしまうのだが、実は、体表が白っぽかったり、青みがかかっているのが黒メバルである。間違いのないように。

赤メバル

メバルの赤いやつは、磯や消波ブロックに絡む。夕マヅメに消波ブロック帯を棒引きしていてよくくるのがこのカラーだ。個体数が多い地域では漁港内にも差し込むので、釣るのはそこまで難しくない。

赤メバルはレンジがやや下がり気味な点が特徴である。障害物にタイトに隠れていて、あまり無防備に浮上してこない。リグのロストの危険がないところを、うまくボトムを探りながら打っていこう。

白メバル

おそらく全国的に個体数が最も多いのは白メバルだろう。白といっても茶褐色だったり黒っぽかったりするのでわかりにくいが、おなか周りが白いのを基本的に白メバルという。大型化するほど茶色っぽくなる。個体数が多いせいもあって、サイズも伸びやすい。30cmが目標サイズだ。

キワキワで釣ろう(提供:TSURINEWSライター井上海生)

白メバルのルアーフィッシングはとてもカンタンだ。軽量リグを、壁際から50cm以内・海面直下1m以内でトレースする。反応が悪ければどんどんヘッドウェイトを下げていこう。1gアンダーが当たり前の世界なので、操作に慣れておきたい。

以上、メバルのカラーコンプ術と着き場所について解説してきた。この春はただ釣るだけでなく、ちょっと自分の気分を変える意味でも見慣れたメバルよりちょっとうれしい色付きメバルを狙ってみたい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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