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「美味しくないわけがない」「これが29円!?」 コスパ最強の絶品食材〝森のほたて〟が気になりすぎる 

Jタウンネット

画像はホルモンしま田公式Xアカウントの動画より、編集部でキャプチャ

焼肉屋がおすすめする 29円(税抜)のコスパ最強商品がこれ

そんな呟きと共に紹介された激安食材が、Xユーザーたちの食欲を刺激しまくっている。


【画像一覧】おいしそうすぎ… コスパ最強の「森のほたて」を見る


その名も──「森のほたて」だ。

こちらは、東京・埼玉・群馬で展開する焼肉チェーン「ホルモンしま田」の公式Xアカウント(@horumonshimata)が2024年11月14日に投稿した動画の一部だ。

まな板の上に置かれているのは、個包装された白くて円形の物体。袋に「森のほたて」と商品名が書かれている通り、たしかにホタテのような見た目をしている。

しかし、「森の」とは? アボカドを「森のバター」、牡蠣を「海のミルク」、大豆を「畑の肉」なんて呼ぶのは聞いたことがあるが、森の、ほたて......?

その正体とは。動画の続きを見てみよう。

正体は...

袋から取り出されたものを見てみると、似てはいるけれど、やっぱりホタテそのものではなさそう。というか、なんだかかなり見覚えがある「ほぐれ」っぷりだ。

実はこれ、えのきの株元の部分「だけ」を切り出したもの。

ただ、キノコの切れ端と侮るなかれ。これをフライパンで焼いてみると......。

この通り、バターを乗せて醤油を垂らして蒸し焼きにしたら、まさに「ホタテのバター醤油焼き」みたいになった! めちゃくちゃ美味そうだ!

この動画にはX上で8000件以上のいいね(5日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「エノキの下だけを売ってるのにビックリや」 「これが29円!?? マジうまそー」 「美味しくないわけがないよねw」 「確かに目の荒いホタテ!? ......こら美味いはず」

Jタウンネット記者は11月15日、「森のほたて」の調理動画について、ホルモンしま田のYouTubeチャンネルを運営する「ブッチャーしまだ」さんに話を聞いた。

手軽に「ホタテのバター焼き」気分

ブッチャーしまださんは、「森のほたて」の魅力について、「ホタテのバター焼きの気分を手軽に味わえる」ところだと語る。

「本来捨ててしまったり、えのき本体と一緒に食べたりしてしまう部分が、カットの位置を変えるだけで違った食材に変化していて面白い。森のほたてというわかりやすいネーミングもいい」(ブッチャーしまださん)

焼く時は、まず片面がこんがりと焼き目をつけ、ひっくり返したらバターと醤油をかけて蒸し焼きにするのがポイントだそう。

アレンジとして、ガーリックバター風味にしたり、焼肉のタレを使っても美味しいとのことだ。

「動画のコメントでも見た事ないという意見が多く、もっとこの美味しさが多くの人に知ってもらえたらと思います」(ブッチャーしまださん)

記者は12月5日、「森のきのこ」を製造・販売しているキッズ・フォレスト(本社:長野県中野市)にも話を聞いた。

始まりは「苦肉の策」だった

キッズ・フォレストは、代表取締役の田中賢一さんが、30歳で脱サラして、エノキダケ栽培をスタートし、創業した会社。

現在では「信州森のきのこ工房」というブランドとして、白いエノキダケ、茶色の山茶(原種)エノキ、舞茸、白舞茸、キクラゲなども栽培。茶色のエノキを使った、山茶なめ茸(醤油味、野沢菜、梅かつお)などの加工品も販売している。

「森のほたて」もそんな同社の商品のひとつだが、商品化は「苦肉の策」だったと語る。

きっかけは、同社でカットえのきの生産を開始したことだった。

エノキダケの株元部分が固まってしまい、商品性に欠けることが判明したのだ。

そこで、株元の部分だけをカットし商品化できないか検討。以前から取引のある長野県のローカルスーパー「ツルヤ」に打診したところ、「売ってみましょう」と担当バイヤーが受け入れてくれたことで、商品化にこぎ着けたという。

「カットしたえのきの部分を『森の穂先えのき』、株元の部分を『森のほたて』と名付け、共に商標登録をして販売しています。穂先えのきがあるから森のほたてがあるという関係になりますので、ほたてのみ単体では作れません」(田中さん)

せっかくなので、記者は「森のほたて」の魅力とおすすめの食べ方についても聞いてみた。

森のほたての一番の魅力は「食感の良さ」だと語る田中さん。名前のとおり縦に裂ける感じが「ほたてを思わせます」。

「味はもちろんえのきですが、株元にうまみが凝縮していますので美味しくいただけますし、えのきですので、色々な味付けになじみ和洋中どれでもいけます」(田中さん)

お手軽価格でホタテのような食感と、凝縮されたえのきの旨味を両方味わえる「森のほたて」。

購入できるのは長野・群馬に展開する「ツルヤ」や、一部の東京のスーパーなど。

あくまでカットえのきの副産物であり、大量生産できる商品ではない。特に東京のみなさんは見つけられたらラッキーかも?

なお、同社のエノキダケは成城石井でも購入できる。「森のほたて」が手に入らない場合は、こちらを自分でカットするのも一つの手かも?

ムキュムキュした食感で食べ応えがあり、確かにバツグンの美味しさだった!

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