中日の2025「年男」 遊撃レギュラー定着目指す村松開人ら若竜6戦士に中田&岩嵜の“W翔”も
仲地礼亜、村松開人の大卒3年目コンビが年男
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は井上一樹新監督のもと、3年連続最下位からの巻き返しを図る中日の選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
2001年生まれの年男で期待がかかるのは、3年目を迎える村松開人だ。昨季は自身初の開幕一軍入りを果たし、シーズン序盤から遊撃に定着。左肩負傷による離脱がありながらも109試合に出場し、打率.275、1本塁打、25打点をマーク。規定打席には届かなかったものの、レギュラー獲得へ着実に近づいた1年となった。
遊撃のポジションを確実なものとするために、今季は走攻守すべてにおいて昨年を上回る成績を残すとともに、内野の要としての働きも求められる。新生ドラゴンズの旗手として、攻守で内野陣を引っ張る活躍に期待したい。
村松と同期入団の仲地礼亜も年男。2年目の昨季はケガに泣いた。昨季初登板となった5月26日のヤクルト戦で右内転筋を痛め戦線を離脱。その後、8月に二軍で実戦復帰を果たすも再び右内転筋を故障し、そのままシーズンを終えた。自分との戦いに明け暮れた経験を糧に、今季は気兼ねなく一軍マウンドで暴れまわりたいところだ。
中田翔、岩嵜翔の“W翔”も年男
1989年生まれの中田翔と岩嵜翔のベテランコンビも年男。中田は巨人から加入した昨季、右太もも痛や腰痛など度重なる故障に悩まされ、62試合の出場で打率.217、4本塁打、21打点と不完全燃焼に終わった。
チームは昨年もリーグワーストの373得点で、課題の得点力不足を解消できずにいる。2年契約の2年目となる今季、昨年果たせなかった中軸としての役割を担い、強竜打線復活ののろしとなる活躍を期待したい。
岩嵜は今季、一昨年に受けたトミー・ジョン手術などのリハビリからの実戦復帰を果たした。春先から二軍で安定した投球を見せ、6月4日に支配下へ復帰。翌5日のソフトバンク戦で802日ぶりの一軍登板を果たし、21試合に登板して1ホールド、防御率5.85の成績を残した。
ソフトバンク時代の2017年には72試合に登板し、40ホールド、防御率1.99の好成績を残すなど、通算321登板を誇る鉄腕。本格稼働が期待される今季はブルペンを支える活躍ができるか注目だ。
逆襲を期す石川昂弥、TJ手術からの復活目指す草加勝
期待の年男はまだまだいる。レギュラー獲得へ正念場を迎えているのが6年目の石川昂弥だ。昨季は82試合に出場し、キャリアハイの打率.272を記録したが、4本塁打、25打点は前年の成績を下回った。本職のサードでは昨季、福永裕基が台頭。レギュラーを奪取するためにも、今季は打撃3部門すべてでキャリアハイの成績を残したい。
2年目を迎える草加勝も2001年生まれの年男。ルーキーイヤーは新人合同自主トレ中に肘の違和感を訴え、その後、トミー・ジョン手術を行ったため、登板なしに終わった。今季は一軍のマウンドに上がり、ドラ1の実力を示したいところだ。
草加と同期入団の辻本倫太郎も2001年生まれの巳年。仙台大からドラフト3位で入団した23歳は、9月7日の広島戦でプロ初安打をマークしたものの、13試合の出場で打率.167だった。華麗な守備は一軍でも十分通用するところを見せただけに、今季は打撃を向上させてレギュラー争いに割って入りたいところだ。
同じく2年目を迎える土生翔太も年男。昨季はルーキーで唯一開幕一軍をつかみ、4月19日の阪神戦でプロ初登板。7試合に登板して計12イニングで防御率6.00とプロのレベルの高さを痛感する1年となった。今季は一軍にフル帯同し、ブルペンに欠かせない戦力となることを目指したい。
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記事:SPAIA編集部