【鎌倉 学びスポットレポ】ファブラボ鎌倉‐地域に開かれたものづくり実験工房
ファブラボ鎌倉は鎌倉駅西口から徒歩6分、2011年に開設された日本ではじめての地域住民参加型のデジタル工作機械を備えたラボ(実験工房)です。
築137年の立派な酒蔵を改装したラボには、3Dプリンター、3Dスキャナー、レーザーカッターなど、さまざまなデジタル工作機械があります。
画像出典:湘南人
ファブラボってどんなところ?何ができるの?という方は、まずは今回紹介する「朝ファブ体験」に参加されることをおすすめします
誰でも参加できる朝ファブ体験
朝ファブ体験は毎週月曜日午前中に行われています。参加は無料です。
ホームページから事前に予約をし、月曜日の朝9時にファブラボに伺いました。
正面向かって左に看板と入口があります。
画像出典:湘南人
最初の30分はラボを参加者みんなで掃除し、その後、実際に工作機械を使って製作活動をするという流れになります。
この日は窓枠拭きや床掃除を行いましたが、晴れの日は畑の草むしりや水やりなどの野外活動もあるそうです。
画像出典:湘南人
清掃が終わると製作体験
製作体験は地域のファブサポーターの方と相談しながら、作ってみたいものを決めます。
例えば、3Dプリンターやレーザーカッターではオリジナルのネームプレートやパズル、ハンコなどさまざまなものが作れます。
画像出典:湘南人
デジタル刺繍ミシンでは、用意されているパターンの他、自分で描いた絵や文字なども刺繍できるそうです。
画像出典:湘南人
なお、大きなものや複雑なものを作る場合は、体験時間内に製作が終わらないため、数回に分けて製作になるそうです。
3Dデータの設計と造形(プリント)
私は3Dプリンターを使ったネームプレート作成と、デジタル刺繍ミシンを使ったイニシャル刺繍に挑戦しました。
いきなり3Dプリンターを使えるわけではなく、まずは専用ソフトで3Dデータ設計を行います。
画像出典:湘南人
はじめての3Dデータ設計でしたが、隣のサポーターの方に一つ一つ聞きながら一緒に設計したので、無事30分ほどでデータを設計し、10分弱でネームタグをプリントすることができました。
画像出典:湘南人
自分のイメージが形になる楽しさ
実際にできあがったものを手にとると、作りたいものが形になったのを実感でき、さらにあれもこれも作ってみたいというアイデアがわいてきました。
画像出典:湘南人
壊れたクローゼットの取手やカーテンレールの留め具などを、3Dプリンターやレーザーカッターで作る方もいるそうです。
壊れたから「捨てる」ではなく、壊れたから「作る」がこんなに身近でできることに感動しました。
ファブラボ鎌倉にこめられた思い
代表の渡辺さんは、ファブラボ鎌倉を単に最新のデジタル工作機材を使える場所というだけではなく、誰かと試行錯誤しながらものを作り、学ぶことを大事にする場所にしたいと言います。
画像出典:湘南人
地域のファブサポーターとともに、老若男女みんなでワイワイ言いながら、作ったり、失敗したり、新しいことを学んだりする地域に開かれたラボ。
1人でやると途中でくじけそうな難しい工程も誰かと一緒だからこそ乗り越えられる、そんな気がしました。
次の世代を担う子どもたちとともに
ファブラボ鎌倉では鎌倉市と協働で中高生向けにテクノロジーを用いて鎌倉の課題を解決する「ファブクエスト」といった取り組みを行っています。
画像出典:ファブラボ鎌倉
中高生が主体となってフィールドワークやインタビューなどで鎌倉の課題をリサーチすることから始まり、課題を解決する施策を考え、デジタル技術を活用したものづくりを行います。
画像出典:ファブラボ鎌倉
さまざまな取り組みやプロジェクトがあるファブラボ鎌倉。まずは朝ファブ体験でその魅力を体感してみませんか?
ファブラボ鎌倉
営業時間・入場料
イベント・プログラムに準ずるためホームページを参照。
朝ファブ体験は毎週月曜日9時~12時(事前申し込み制/無料)
アクセス
JR「鎌倉」駅より徒歩6分
住所:〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目10−6 結 蔵 壱
駐車場:なし 駐輪場:あり