英語版ウマ娘がリリース → ハルウララの有馬記念で号泣する外国人トレーナー続出 / まるで4年前のまだピュアだった頃の俺たちの姿
日本版では新育成シナリオ「無人島へようこそ」がスタート。友人枠のタッカーブラインがSSR3凸以上必須なことが注目されたり、スピード5枚育成で簡単に全ステータスをカンスト付近まで盛れることが発覚したりと、味わいのある盛り上がり方をしているウマ娘。
そんな日本版はよそに、極めてピュアな盛り上がりを見せているのが、英語版ウマ娘だ! 実は協定世界時(UTC)で2025年6月26日にリリースされたばかり。
英語圏じゃ、日本の競馬シーンなんて1ミリもわからんとちゃう? と思ったが、絶賛とてもいい反応ばかり見せており、その姿はまるで4年前のまだ瞳が澄んでいたころの俺たちのよう。
・スレてしまった
そもそも、現在日本語版ウマ娘を最前線でプレイしている層が、4年前のリリース当初とはだいぶ変わっているというのもあるだろう。
新規の流入がどの程度あるのかは不明だが、とりあえずリリース当初からプレイし続けているのは、数多の爆死、過酷なレース、因子周回を乗り越えてきた猛者たちだ。面構えが違う。
もはや1回1回の育成に思い入れなど無く、「チッ、切れ者つかねぇしやり直し」みたいな感じで、「あきらめる」をタップするまでの速度はカルストンライトオの新潟1000mより早い。
強さこそ全ての過酷な現場に適応した結果、俺たちはスレてしまった……。始めたばかりのころは、もっとこう、GⅢとかでも一喜一憂し、とにかく最後まで駆け抜けて、「あきらめる」など言語道断……くらいの純真さがあったように思う。
・英語版
そんな我々の在りし日の姿を思い出させてくれるのが、英語版ウマ娘の外国人トレーナーたちだ。リリースはUTCで2025年6月26日。イギリスでもアメリカでも普通に平日なので、本格的にプレイされたのは恐らくこの土日だろう。
初日はシステムの把握やストーリーの視聴などに費やされたと思うので、本格的な育成が完了した最初の波は、恐らく日本時間における日曜日から月曜日の午前中くらいまでではないかと思われる。
英語版のキャラの実装状況などは把握していないが、おおむね日本版の初期の頃と同じなのではなかろうか。育成ストーリーも、X(Twitter)にアップされている外国人トレーナーらのスクショから判断するに「URAファイナルズ」だろう。
そして彼らの多くが育成し、強い反応を見せているように見受けられるのが……そう、最初期から誰でも育成可能なノーマルのハルウララだ……。
この時点で「あっ……」となるかもしれないが、昨今では継承で使える固有持ちや、毎回のチャンミなどに刺さるウマ娘、そして新規実装キャラしか育成してないという人も多そうなので振り返っておこう。
外国人トレーナーたちが話題にしているのは、本人の育成ストーリーで出走不可避な有馬記念について。
布石はクリスマスから始まる。たのしいクリスマスパーティーにて、有馬記念の1着をトレーナーにプレゼントすると宣言するウララ。
当日には、「1着とってくるからね!」と元気に出走。
そして元気に帰ってくるのだが……。もう皆さんもこの先の展開を思い出したことだろう。
令和の日本のウマ娘は素の適性などあって無いようなものに等しく、あらゆる適正の不利が因子でどうとでもなる時代に突入して久しい。
しかし4年前のリリース当初、初期適正Gの壁はあまりにも高かった。仕様の解明まで時間がかかり、ノウハウが安定していなかったというのもある。
なんにせよ4年前に初めてウララでここまで到達したプレーヤーの、ほぼ100%が有馬記念に敗北し、展開にやられたはずだ。その流れが現在進行形で英語版ウマ娘に起こっているもよう。
・Urara Arima
X(Twitter)にて「Urara Arima」で検索すると、まるであの日の俺たちのような反応を示す外国人トレーナーの様子を見ることができる。
何を言ってるかわからないが、何を言いたいのかわかる。そういう感じ。いくつか彼らの反応を私の訳と共にピックアップしておこう。
“i had so much fun, so why?”(すっごく楽しかったのに、どうして?)
“Oh…”(絶望的な適正のスクショと共に)
“Urara I swear I will one day get you the Arima win no matter how long it takes”(ウララ、どれだけかかっても有馬に勝たせるよ)
“I’m going to get good at this uma sh*t just to make haru urara win arima kinen I swear to god”(クソッ、ウララを有馬に勝たせるためにウマ娘を上手くなると誓うぞ)
“I’ll get her to win the Arima Kinen someday..”(いつか勝たせるからな…)
その他、泣いている黒人や猫のミームGif画像、涙を流すケンシロウ、苦しそうな顔をしている方のコウ・ウラキ、その他泣いていたりボロボロにやられている何らかのキャラクターの画像を投稿する人々。
おおむねそういう感じ。どうやらウマ娘のストーリーは、国境を超えて刺さるようだ。
参考リンク:Umamusume Pretty Derby(英語)
執筆:江川資具
ScreenShot:©Cygames, Inc.