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氷川きよし、新曲「白睡蓮」は松本隆×TAKURO(GLAY)×亀田誠治による魂を揺さぶるバラード 喪失と再会、“来世”への祈りがテーマ

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氷川きよし

氷川きよしが、新曲「白睡蓮(しろすいれん)」を2025年7月16日にデジタルリリース、9月3日にCDリリースすることが発表された。

作詞を手がけたのは日本の歌謡界を代表する作詞家であり、今年作詞活動55周年を迎えた・松本隆、作曲はGLAYのTAKURO、音楽プロデュース・編曲は亀田誠治という豪華布陣が集結した。

「白睡蓮」は、喪失と再会、そして“来世”への祈りをテーマにした、繊細で情緒豊かなバラード。人生の痛みと美しさを静かに描き出す楽曲となっており、氷川の深く透明感のある歌声が、その詞と旋律に生命を宿している。

氷川は、今回の新曲について、
「このたび、新曲「白睡蓮(しろすいれん)」を亀田誠治さんのプロデュースで出させていただくことになりました。
私が5歳のとき、初めて人前で歌った曲が松田聖子さんの「赤いスイートピー」で、その時にたくさん拍手をもらって、歌への希望、生きる希望ができたわけですけれど、歌の原点であるその曲の歌詞を書かれた偉大な作詞家の松本隆先生がこのたびの新曲の詞を書いてくださいました。メロディーは、TAKURO(GLAY)さんに書いていただき、素晴らしい方々とのタッグが実現して、ものすごく自分の背中を押してくださっているような感覚があります。「白睡蓮」も幅広い老若男女の方に届くように歌って参りたいと思います」とコメントしている。

なお、デジタルジャケットは氷川本人が担当。清らかで儚い花が、楽曲の世界観と見事に呼応し、視覚的にも強い印象を残す。《来世で会おうね》《来世ははぐれないでね》という印象的なリフレインが心の奥に静かに残る、氷川きよしが表現者としての真価を発揮した渾身の一曲、「白睡蓮」に注目してほしい。

■氷川きよしコメント(全文)

このたび、新曲「白睡蓮(しろすいれん)」を亀田誠治さんのプロデュースで出させていただくことになりました。

実は、私が5歳のとき、初めて人前で歌った曲が松田聖子さんの「赤いスイートピー」で、その時にたくさん拍手をもらって、歌への希望、生きる希望ができたわけですけれど、歌の原点であるその曲の歌詞を書かれた偉大な作詞家の松本隆先生がこのたびの新曲の詞を書いてくださいました。松本先生も力を注いでくださって、歌詞を見たときにものすごく胸がぐっと絞めつけられるような切ない思いになりました。生きること死ぬことは常に表裏一体で、愛する人との別れを経験した方もたくさんおられると思います。そんな方々の心にそっと寄り添うような、いろんなことを超越している詞を書いてくださって、松本先生の真心を深く感じました。

たくさんの方の心に寄り添うような、そして、皆様の生活のバネになるような作品になってもらえたら嬉しいなと思っております。そうなるよう、私も皆様の心に寄り添うようにこの曲を歌わせていただきたいと思います。

この曲もまた一つ、私の大切な、ジャンルなどの壁を超えた音楽作品になりました。今回、メロディーは、TAKURO(GLAY)さんに書いていただき、素晴らしい方々とのタッグが実現して、ものすごく自分の背中を押してくださっているような感覚があります。「白睡蓮」も幅広い老若男女の方に届くように歌って参りたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。心から感謝しております。

■亀田誠治コメント

氷川さんの歌は「平成」という時代をおおらかに包み込んでいるようで、僕はいつもテレビの前で氷川さんの歌う姿を安らかな気持ちで眺めていた。そんな氷川さんのサウンドプロデュースをしてほしいというお話をいただいた。とても嬉しかった。そしてそれはとても責任あることのようにも感じた。

まず、松本隆さんから先に歌詞が届いた。歌詞カードには「白睡蓮」というタイトルが静かに輝いていた。まだメロディーもない印字されただけの曲タイトルに後光が差しているのを見たのは生まれて初めてのことだ。松本さんは見事なまでに氷川さんの全人生を一曲のポップソングの中に描き切っていた。この歌詞の行間まで余すことなく描き切るメロディを添えなければ…そう考えた時、すぐにGLAYのTAKUROのことが思い浮かんだ。TAKUROの書く曲はどこか僕ら日本人の心の奥の方に響く「光と影」そして「柔と剛」といった、その間にあるものをやさしく包みこむ力があるのだ。

「白睡蓮」は松本隆、GLAYのTAKUROという数多(あまた)の国民的ヒットソングを持つ作詞家・作曲家の氷川さんへの思いが見事なまでに結実した時空を超えて永遠に輝く楽曲だ。そして氷川きよし+KIINA.は全身全霊でこの「白睡蓮」を歌い切ってくれた。水面に広がっていく波紋のように「はじまり」が「つながって」いく歌だ。この奇跡の瞬間に立ち会えて僕はとても幸せだ。

■松本隆コメント

松本隆

西麻布のレストランでKIINA.が、赤いスイートピーをカバーしたいと話したあと、

実はもう1曲新曲を作りたくて、その歌詞を書いて欲しいと言った。
まだ新作を作る才能が自分に残ってるか不安だったが。

演歌系の歌唱力の高い人が、上質なPOPSを歌いたいという言葉にぼくは弱い。引き受けてしまった。
昔、詞先で詞があがると、まだ曲もオケも歌もない、ただの紙切れなのに、あー売れるなと思ったことが何度かある。
プロデューサーに亀田くん、作曲はGLAYのTAKUROさん、現場の制作ディレクターは長いつきあいの渡辺さん。

外しようがない鉄壁の布陣である。
曲が出来上がり、サウンドが出来上がるたびに涙が滲んだ。
以前、いい詞とはどんな詞ですか?と質問され、生と死が描かれてる詞と答えた。

この白睡蓮はその意味で、ぼくの代表作のひとつになるかもしれない。

■TAKUROコメント

TAKURO(GLAY)

このたび、白睡蓮の作曲を担当したGLAYのギターのTAKUROです。氷川きよしさんが「白睡蓮」を歌ってくださること、とても嬉しく思っています。僕が多大な影響を受けた松本隆さんの美しい詞と亀田誠治さんの編曲で素晴らしい楽曲に仕上がりました。生きている中で感じる痛みやすれ違い、再会の願いを、氷川さんの歌声がやさしく、そして力強く届けてくれています。ぜひ多くの方に聴いていただきたいです。「白睡蓮」が皆さんの心の中に静かに咲いてくれることを願っています。

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