なぜゴッホは私たちを惹きつけるのか?箱根ポーラ美術館「ゴッホ・インパクト」展で魅力の秘密に迫る。見どころ、限定グッズ、ランチまで徹底解説!
燃えるような色彩、うねるような筆触、そしてあまりにも劇的な生涯。フィンセント・ファン・ゴッホは、なぜこれほどまでに時代を超えて私たちの心を掴んで離さないのでしょうか。 その答えを探る、またとない展覧会が箱根のポーラ美術館で開幕しました。 その名も「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展。国内有数のゴッホ・コレクションを誇る同館が、開館以来初めてゴッホを正面からテーマに据えた、まさに待望の企画です。
本展は、ゴッホが放った強烈な「インパクト」が、後世の芸術家たち、特に日本の文化やアートシーンにどのように受け継がれ、新たな「情熱」を生み出してきたのかを紐解く、知的な旅へと私たちを誘います。
この記事では、「ゴッホ・インパクト」展の核心的な見どころから、ファン必見のオリジナルグッズ、展覧会限定のスペシャルランチ、そして箱根ならではのアクセス情報まで、その魅力を余すところなくご紹介します。
本展の核心:ゴッホの「パッション」が起こした3つのインパクト
本展の最大の魅力は、ゴッホを「情熱/受難(=パッション)」の画家と捉え、その影響(インパクト)を3つの視点から深く掘り下げている点にあります。
見どころ1:情熱か、受難か。ゴッホの「パッション」の根源に迫る
ゴッホの絵画は、その独創的なスタイルだけでなく、芸術に身を捧げた壮絶な生き様そのものと分かちがたく結びついています。
本展では、ゴッホの「パッション(情熱/受難)」が、いかにして時代や地域を超えて人々の心を揺さぶり、時には社会現象まで巻き起こしたのかを検証。
作品に宿る抗いがたい魅力の正体に迫ります。
見どころ2:ゴッホと日本の知られざる物語
実は日本は、世界でも特にゴッホへの情熱が深い国の一つ。
本展では、文芸雑誌『白樺』が巻き起こした日本最初期のゴッホ・ブームから、岸田劉生ら白樺派の画家たちがいかにゴッホに心酔したか、そして神戸で焼失した幻の《向日葵》のエピソードまで、日本における「ゴッホ・インパクト」の歴史を辿ります。
白黒の図版でしかゴッホを知らなかった時代の画家たちの熱狂が、鮮やかに蘇ります。
見どころ3:ゴッホ×現代アート。今を生きる作家たちが奏でる変奏曲
ゴッホのインパクトは、100年以上経った今もなお、現代のアーティストたちにインスピレーションを与え続けています。
森村泰昌
ゴッホの自画像に扮したセルフポートレートで知られる森村。ポーラ美術館の新収蔵作品も公開され、その取り組みの全貌が明らかに。
福田美蘭
ゴッホの花の絵に、東日本大震災の犠牲者への哀悼の意を重ねた《冬-供花》。
桑久保徹
ゴッホの作品世界を壮大な架空のアトリエとして描き出す《フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》。
フィオナ・タン
富士山のイメージを通して、西洋と日本の交差する視点の中にゴッホを登場させる映像作品《アセント》。
現代を生きる彼らの目を通して、私たちはゴッホの新たな側面を発見することになるでしょう。
ポーラ美術館所蔵の名作から辿る、ゴッホ苦悩と創造の軌跡
本展では、ポーラ美術館が誇るゴッホの油彩画3点が、画家の人生の重要な転換点を示す道標として輝きを放ちます。
《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》(1888年、アルル時代)
南仏の強烈な光と色彩への喜びに満ちた一枚。補色を大胆に使いこなすゴッホの実験精神が感じられます。
《草むら》(1889年、サン=レミ時代):
療養院の庭で描かれた作品。限定された空間の中に、生命の力強さと画家の内なる宇宙が凝縮されています。
《アザミの花》(1890年、オーヴェール時代)
死の約1ヵ月前に描かれた、生命力みなぎる静物画。放射状に広がる筆触は、ゴッホの尽きることのない情熱そのものです。
これらの作品に加え、オランダ時代の《座る農婦》や、ゴッホに影響を与えたスーラ、影響を受けたヴラマンク、岸田劉生、中村彝らの作品も展示され、ゴッホを軸にした壮大なアートの潮流を体感できます。
展覧会を120%満喫!展覧会オリジナルグッズ
アート鑑賞後の楽しみといえば、ミュージアムショップとレストラン。本展では、ゴッホの世界観に浸れる特別なアイテムとメニューが用意されています。
「ゴッホ・インパクト」 ロゴトート 2,600円
展覧会ロゴをプリントした大判サイズのトートバック。展覧会テーマカラーの2色展開。内側ポケットつき。(レッド・イエロー)
ゴッホ《アザミの花》バックプリントTシャツ 6,500円
背面にはゴッホ晩年の作品《アザミの花》を大胆に、表面にはゴッホが弟のテオに宛てた手紙に残した、情熱的な言葉をさりげなくあしらいました。(ブラック・ホワイト S/M/L/XL)
「ゴッホ・インパクト」 ロゴタオル(巾着付き) 2,600円
「何かに挑む覚悟なくしてどこに人生の意味があるのだ」ゴッホの言葉が英字でプリントされた日本製のタオル。巾着付きで、アクティブな場面で活躍します。
箱根の老舗「ちもと」との奇跡のコラボ!
ゴッホ《あざみの花》パッケージ「湯もち・八里」 1,910円[曜日・数量限定]
創業74年の老舗和菓子店「ちもと」とのコラボ第2弾!
《アザミの花》をイメージした美しいパッケージに、名物の「湯もち」と最中「八里」が詰め合わせに。
火・木・土曜のみの数量限定販売なので、見つけたら即ゲットがおすすめです。
【販売日】火曜・木曜・土曜の週3回
・13時半頃以降、入荷次第店頭にてお求めいただけます
・各日数量限定、なくなり次第終了
ゴッホ《あざみの花》パッケージ「湯もち・八里」
※コラボ第1弾のクロード・モネ《睡蓮》パッケージ「湯もち(1,550円)も引き続き販売いたします。
レストラン アレイ:展覧会スペシャルコース「ゴッホと旅する」(5,500円)
ゴッホが暮らしたオランダ、パリ、南フランス。その土地の伝統料理を取り入れ、画家の人生を食で巡る本展限定の特別なコースです。
アペリティフ:ノンアルコールカクテル “アザミの花”
前菜:エビのフリットとムール貝のマリネ アンディーブのサラダを添えて
スープ:スープ ド ポワソン
メイン:骨付き仔羊のロティ ズッキーニのグリエとバジルのソース
デザート:和テイストのクレープ
窓から差し込む光を感じながら、ゴッホの旅路に思いを馳せる、贅沢なひとときを過ごせます。(Webサイトからの事前予約がおすすめです)
【アクセス】箱根の自然も満喫!「ゴッホ電車」でアート旅へ
都心からのアクセスも良い箱根。道中も展覧会気分を盛り上げてくれます。
箱根登山電車「アレグラ号」を広告ジャック!
本展のビジュアルとゴッホの言葉でラッピングされた特別車両が箱根湯本駅~強羅駅間を運行中。車窓から見える箱根の自然、特に
6月中旬から見頃を迎える「あじさい電車」の風景とのコラボレーションは格別です。
※運行ダイヤは非公開のため、出会えたらラッキー!
強羅駅から無料送迎バスあり
終点の強羅駅からは、ポーラ美術館行きの無料送迎バスが運行(約8分)。アクセスもスムーズです。
ゴッホの芸術、そして彼に影響を受けたアーティストたちの情熱に触れた後には、ポーラ美術館自慢の「森の遊歩道」を散策するのもおすすめです。
箱根の豊かな自然の中でアートの余韻に浸る、忘れられない一日になるはずです。
まとめ
「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展は、ゴッホの新たな魅力を発見できるだけでなく、アートが時代や文化を超えてどのように繋がり、影響を与え合っているのかを体感できる、非常に知的な展覧会です。
なぜゴッホはこれほどまでに愛されるのか──。
その答えのヒントが、箱根の美しい森の中にあります。
この夏から秋にかけて、ぜひポーラ美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。
展覧会概要
「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」
会期:2025年5月31日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
おもな出品作家:フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラ、ポール・シニャック、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーガン、アンリ・マティス、モーリス・ド・ヴラマンク、岸田劉生、木村荘八、萬鐵五郎、前田寛治、佐伯祐三、中村彝、吉原治良、森村泰昌、福田美蘭、桑久保徹、フィオナ・タン ほか
ポーラ美術館
引用元:特設サイト
ポーラ美術館について
2002年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も収集・展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:大人¥2,200(シニア含む)/大学・高校生¥1,700/中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人および付添者(1名まで)¥1,100※すべて税込 団体割引あり
所在地︓神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
TEL︓0460-84-2111
ポーラ美術館
引用元:公式ウェブサイト
PR TIMES
箱根、ポーラ美術館にて「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」展 開幕
「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展 箱根、ポーラ美術館にて5月31日(土)より開催