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人権作文コンテスト 実体験もとに綴る思い 吉岡美雪さん、最優秀賞

タウンニュース

自身の作文を持つ吉岡さん

横浜市は10月25日、2024年度全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の最優秀賞・優秀賞受賞者を発表した。青葉区からは、青葉台中学校2年の吉岡美雪さんが最優秀賞に選出された。表彰式は11月17日、横浜市役所アトリウムで行われる予定だ。

同コンテストは、次代を担う中学生が、人権問題に関する作文を書くことで人権尊重の重要性や必要性について理解を深め、豊かな人権感覚を身につけることを目的に、法務省が開催している。今年は市内124校から5万5323編の応募があった。校内審査(各校での選考)、第一次・第二次審査を経て最終審査が行われ、最優秀賞12人、優秀賞10人が選出された。

何気ない言葉でも

吉岡さんは、最優秀賞の中で2番目の横浜市教育長賞を受賞した。作文のタイトルは「何気無い一言」。

手掌多汗症をもつ吉岡さん。手掌多汗症とは、手汗が多く日常生活にも影響を及ぼす病気だ。ストレス等が原因と考えられているが、詳しいことはまだ分かっていない。「(手汗を気にして)堂々と机に手を出せなくて、他の人をうらやましく思うこともある」と吉岡さん。小学生の頃、手のひらが汗でぬれていることを友達から指摘された際、友達の何気ない言い方や表現に傷ついたそう。作文では、当時の心境や中学校での変化など、自身の経験をもとに何気ない一言が持つ力を綴っている。吉岡さんは中学校での日々について、「今はみんなが気にせず普通に接してくれるからうれしい」と笑顔を見せた。

テーマについて、友達や先生、周りの人に対して、口では上手く伝えられないことを作文を通して伝えたいと考え、選んだという吉岡さん。「自分と違うからと言って変な目で見ないで、自分の何気ない言葉が人を傷つけるかもしれないことを忘れないで」と作文に込めた思いを語った。

受賞作文が全文掲載された作文集は12月6日以降、市のホームページで閲覧可能。また、最優秀賞受賞者については11月17日の表彰式の他、同コンテスト神奈川県大会の優秀賞候補として推薦される。

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