【体験レポート】名水と田んぼの美しさを五感で堪能する旅!世界が認める栃木の酒蔵2蔵と懐石料理を味わう!栃木県プレミアム酒蔵ツアー
2024年9月21日(土)に、宇都宮市にある「井上清吉商店」と大田原市にある「天鷹酒造」を巡る、まさに『プレミアム』な日帰り酒蔵ツアーに参加しました。訪れたのは、井上清吉商店、天鷹酒造といった老舗酒蔵に加え、地元で評判の食事処「日本料理にしき」、さらにはパワースポットの「鷲子山上神社」です。
地元に愛される名酒と、その生まれ故郷である水や田んぼを感じ、美味しいお酒に浸れる特別な時間を過ごすことができました。
井上清吉商店:地域に根ざした酒造り
まず訪れたのは、井上清吉商店。創業から続く長い歴史を持ち、地域に愛され続けている酒蔵です。代表銘柄の「澤姫(さわひめ)」は、その土地の水と米を活かした洗練された味わいで、小さな蔵ながら約20種類もの日本酒を作っており、様々な味わいのお酒を楽しめます。蔵見学では杜氏の佐藤さんによる丁寧な解説をいただきながら、日本酒づくりについて学ぶことができました。
杜氏の佐藤さんに、タブレットで動画を使いながら酒造りの説明していただきました
昔ながらの蔵の中では迫力満点の甑を覗かせていただいたり、普段はなかなか入ることのできない場所までご案内いただきました。
お湯がなみなみ入って湯気立ち上る甑は迫力満点!
蔵のすぐ横に併設されたアンテナショップでは、約16種類もの日本酒の飲み比べができました。
ちょうど秋ということもあり、うまみの乗ったひやおろしも試飲することができて参加者の方々も大満足なご様子でした。
ボタンを押すと「澤姫」が出てくる、日本酒好きにとって夢のような機械
蔵元の井上さんよりお酒の説明をいただき、お人柄にも触れられた貴重な時間を過ごしました
外のテントでは、仕込み水をご用意していただき、つめたく冷えた柔らかい口当たりの水に、蔵元自慢の水の良さを感じることができました。
蔵併設のアンテナショップは外観も素敵で、そばに流れる川を見ても水の綺麗さを感じました。
日本料理にしき 地元食材との贅沢なペアリング
その後、井上清吉商店からほど近い場所にある日本料理 にしきへと移動しました。
栃木の豊かな自然から生まれた新鮮な食材と、まさにその土地で作られた日本酒である澤姫が合わさり、その組み合わせの絶妙さに感動しました。
栃木熟成ポークを味わえる、贅沢しゃぶしゃぶご膳
日本酒を味わいながらのランチに舌鼓
同じ土地で育まれた食材と、お酒をともに楽しめるのはこのツアーの醍醐味ともいえるでしょう。
それぞれの料理とお酒のペアリングを楽しみながら、贅沢なランチとなりました。
天鷹酒造:自然派日本酒の魅力
次に訪れたのは、天鷹酒造。周りは広大な田んぼが広がっていました。
すでに稲刈りが終わり、そこから芽が出て青々としている部分と、黄金色に色づいた稲穂のコントラストが印象的で、土地の豊かさを感じながら秋の素晴らしい景色が望めました。
あいにくの曇り空でも輝く稲穂がまぶしい
まずはじめに、蔵元である尾﨑宗範社長とともに近くにある田圃へ移動して「有機」についての説明をいただだきました。担い手が減り、管理が難しくなった田んぼを借り受け、有機日本酒のためのお米を作り始めてから実際に日本酒になるまで4年の時間がかかる、というお話にとても驚かされました。
バスを降りて実際に田圃を見せていただきながら解説をいただきました。
田圃から蔵へ移動し、蔵の中もご案内いただきました。蔵の中にも「有機」へのこだわりがつまっており、製造に使う機械を有機日本酒用として使い分けたり、細やかな配慮によって有機日本酒が生まれていることが学べました。
有機日本酒と、それ以外のお酒を仕込む時とで機械を分けているそうです
尾﨑社長の後ろにはたくさんの賞状が。一番上には天鷹酒造の「酒造り五観」が掲げられています。
蔵に併設された売店では代表銘柄「天鷹」だけでなく、はちみつを使ったミードの試飲をすることができました。
キリっとしつつもやさしい味わいの天鷹と、はちみつならでわの香りを持ちながらすっきりとした味わいの蜂蜜酒に天鷹酒造の酒づくりへのこだわりを感じることができました。
天鷹ひやおろしと蜂蜜酒。蜂蜜レモンのお酒も絶品
実は写真右側に写真撮影用の天鷹酒造法被が。これであなたも蔵人の一員!?
鷲子山上神社での心の浄化
ツアーの締めくくりは、鷲子山上神社での参拝です。
この神社は、古くから「開運の神」として知られ、金運アップのご利益があることで有名です。ツアー参加者は、神社の厳かな雰囲気に包まれながら、日々の疲れを癒し、心を浄化しました。
険しい山道を大型バスで通る様子はスリル満点!運転手の巧みな運転技術に参加者の方からは思わず歓声が上がる中、山の山頂にある神社へ到着。
木々に囲まれた神秘的な雰囲気に思わず息をのみました。
神社の方から敷地のご案内をいただき、いざ自由散策へ
下から見上げるフクロウは想像よりも何倍も大きい
緑に囲まれた黄金のフクロウは存在感抜群。愛くるしい顔にご利益を感じます。
県境をまたぐ『ふくろう(不苦労)の石段』。行きと帰り合わせて296(ふくろう)段あります。
日本一の大きさを誇る黄金のフクロウや、栃木県と茨城県の県境をまたいだ他にはない珍しい神社に、参加者の方々も興味深々でした。
最後に
実はこの写真、真ん中に写る尾﨑社長の息子さんが撮ってくださいました!
今回のプレミアム酒蔵ツアーで訪れたのは、100年以上の歴史がある2つの酒蔵。蔵元の酒造りへのこだわりを肌で感じ、舌で存分に味わうことのできる貴重な体験でした。見学では普段は見られない蔵の中や、田圃をご案内いただき、栃木のお酒の生まれるふるさとを感じることができました。
今回ツアーに参加者の中にはまだ日本酒を飲み始めてから日の浅い方から、20年以上前に2つの蔵を訪れたことのある玄人まで様々な「日本酒好き」が集まっていました。
そんな日本酒を愛する「仲間たち」との交流も、このツアーの醍醐味の一つ。アットホームな雰囲気で美味しい日本酒を味わいながら過ごすプレミアムな1日は、特別な思い出になったことでしょう。
日本酒を心ゆくまで堪能する、充実の旅。次回のプレミアム酒蔵ツアーも、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
酒蔵プレス編集部プレミアム酒蔵ツアーの最新情報はこちらで掲載しています。
https://premiumsake.jp/
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全国に日本酒蔵は約1200、焼酎蔵は約300、泡盛蔵は約50くらいあります。
酒屋万流、是非訪れてみてください。