丹波市が観測史上最高の暑さに!兵庫出身の気象予報士・蓬莱大介さんに聞く、“猛暑の夏”の過ごし方とは?
2025年7月、日本各地で最高気温が次々と更新され、まさに“記録的猛暑”となりました。連日の暑さは体調や日々の過ごし方にも大きな影響を与えていますが、この厳しい暑さは8月以降も続くのでしょうか?
今回は読売テレビ『かんさい情報ネットten.』のお天気コーナー『スケッチ予報』でお馴染みの気象予報士・蓬莱大介さんに、この夏の天気の特徴や今後の見通し、さらには熱中症を防ぐための体調管理術について伺いました。蓬莱さんが親子で楽しんだ夏の思い出もあわせてご紹介します。
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日本記録更新も! 2025年7月は史上最高の猛暑に猛暑は8月も続く?水不足にも注意熱中症が急増中! 蓬莱さん流、夏の体調管理術夏の思い出は琵琶湖でSUP体験!
日本記録更新も! 2025年7月は史上最高の猛暑に
今年の夏は“異常な暑さ”と感じています。7月の天気をどう振り返りますか?
2025年7月の平均気温は、統計史上最も高い記録となりました。
その背景には、偏西風が例年より北側を流れ、太平洋高気圧が偏西風の南側で強まりやすかったことがあります。
特に7月30日(水)には、台風9号の上昇気流が日本付近で下降気流となり、これが高気圧をさらに強めました。さらに山を吹き降ろす熱風(フェーン現象)も重なり、兵庫県丹波市柏原(かいばら)では最高気温41.2℃を観測し、日本の観測史上最高記録を更新しました。
猛暑は8月も続く?水不足にも注意
この暑さ、まだまだ続きますか?
偏西風が北に蛇行する現象は、地球全体の気温上昇とも関連していると考えられます。 この傾向は8月も続く見込みで、引き続き猛暑に警戒が必要です。
また、3か月予報では、10月まで全国的に平均気温が平年より高く、秋の訪れは1か月ほど遅れる予想です。夏が長く続くと考えられます。
暑さ以外で、気をつけるべき点はありますか?
日本海側では梅雨の間に雨が少なく、水不足が深刻化しています。今後の状況にも注視が必要です。
熱中症が急増中! 蓬莱さん流、夏の体調管理術
暑さというと熱中症が気になってきます。
災害級の暑さにより熱中症の搬送者数や死亡者数が急増しています。
熱中症対策として、蓬莱さんが日頃から実践していることはありますか?
僕は夜にウォーキングや軽いランニングで汗をかき、暑さに強い体づくりを心がけていますよ。
また、日中の屋外ロケでは必ず20分に1回は日陰で休憩し、水分補給を欠かしません。
夏の思い出は琵琶湖でSUP体験!
猛暑の中でも、夏を楽しむ工夫は大切ですよね。最近の思い出を教えてください!
この夏は、読売テレビの『蓬莱さんのドライブ予報』で親子ロケを行い、娘と琵琶湖でSUP(スタンドアップパドルボード)を体験しました。
厳しい暑さが続く2025年の夏。体調を崩さないためには、無理のない行動やこまめな水分補給、そして暑さに備えた体づくりが欠かせません。一方で、水辺や自然の中で“涼”を楽しむ工夫を取り入れることで、夏ならではの心地よさや喜びを見つけることも。
まずは、毎日の気象情報を確認することが第一歩。しっかり備え、上手に工夫して、この“長くて暑い夏”を元気に乗り越えていきましょう。
蓬莱 大介(ほうらい だいすけ)
2011年より読売テレビの気象キャスターを担当し、現在は「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」に出演中。翌日の天気のポイントをイラストで教えてくれる「スケッチ予報」では、ユーモアあふれるイラストが大人気!
画像/蓬莱 大介、PIXTA 解説/蓬莱 大介