【リアル給与明細】製造業の男性。貯金を崩す生活……。毎月の支出を管理したいです【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【25歳 製造業】
【リアル給与明細】25歳、製造業の場合
プロフィール
25歳、男性
製造業
▼現状
仕事内容は、鉄筋加工工場での作業。
労働時間は月180時間、残業はなし。
ボーナスは50万円程度。
【相談内容】生活費が足りず貯金を切り崩して生活しているので、お給料額には不満があります。今のお給料であれば、毎月の支出はどの程度を目安にすれば良いでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約345万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の製品製造・加工処理従事者(金属製品)の平均年収は約402万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料額は、ご自身でも感じておられるように平均よりも低い水準と言えそうです。
生活費が厳しい人必見!平均支出と節約のコツを解説
質問者さんは、現在の収入では生活費が足りず、貯金を切り崩している状況なのですね。
生活をやりくりするためには、支出の目安を知り、無理のない範囲で調整していくことが大切です。
平均的な支出目安を知ろう
総務省の家計調査によると、25歳前後の単身世帯の平均支出は以下の通りです。
・食費:約41,036円
・住居費:32,953円
・水道光熱費:5,991円
・家具・家事用品:3,887円
・被服費:6,001円
・医療費:5,110円
・交通・通信費:17,384円
・教養・娯楽費:24,549円
・その他支出:23,593円
これらを合計すると、単身世帯の平均的な支出合計はおおよそ16万円程度*となります。
*……参考:総務省統計局「家計調査」2024年7〜9月期
質問者さんの 手取りが約21万円 であることを考えると、平均的な水準まで支出を抑えられれば、毎月しっかりと貯金をすることも可能です。
生活を見直して貯蓄を増やすポイント
・食費を見直す
外食が多い場合、自炊を増やすだけで大幅に節約できます。食材をまとめ買いし、作り置きを活用しましょう。
・固定費を削減する
家賃の見直し(引っ越し)、スマホのプラン変更、不要なサブスクの解約などを検討してみましょう。
・趣味や娯楽費の使い方を工夫する
無料で楽しめる趣味を増やしたり娯楽費の上限を決めると、無理なく節約できます。
・支出の「見える化」をする
家計簿アプリなどを活用し、自分がどこにどれだけお金を使っているのか把握することが大切です。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・単身者の平均支出合計は約16万円程度です。
・予算の範囲内で趣味を楽しめるようにしましょう。支出を見える化することも家計管理のポイントです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。