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茅ケ崎警察署 武道始式 見直しへ 本来業務に注力

タウンニュース

2024年の茅ケ崎警察署武道始式

茅ケ崎警察署(奈良英俊署長)は、例年正月に開催される武道始式の開催方法を見直し、神事のみの開催とすることを決めた。本来の業務である交通事故防止や治安維持に充てるためで、関係者には11月に書面等で通達した。奈良署長は「賛否あると思うが、ご理解いただきたい」と話している。

武道始式は毎年1月、日頃の訓練の成果を地域住民らに披露し警察官の士気を高めることを目的に、県下ほぼ全ての警察署で行われている。警察官友の会などの関係団体や首長など来賓を招き、柔剣道・逮捕術の団体戦や五人掛けのほか、特殊詐欺抑止を呼び掛ける劇などが披露されていた。

しかし現在、全国的に特殊詐欺や強盗事件が発生するなか、神奈川県警も「今後も社会情勢及び治安情勢の変化に的確に対応し、人的リソースを有効に活用していく」とする方針を出している。

こうした状況を受け茅ケ崎署では、武道始式の在り方について検討を重ねてきた。その結果、多くの警察官の力が当日だけでなく準備段階から注がれること、武道始式そのものが「見せる」要素が強く本来目的としている訓練に注力することが重要、などの意見が上がり「本来の警察活動や街頭活動に集中することこそが地域住民の求め」だとして、大幅に内容を縮小して開催することを決めた。

今年は武道訓練の開始日である1月10日に寒川神社の神職を招き、署員のみで短時間の神事を行い、代わりに同日、第一カッターきいろ公園(中央公園)で「110番の日防犯キャンペーン」を開催するという。

また、年末年始の寒川神社や箱根駅伝の警備に当たった署員が休暇を取得しやすくし、ワークライフバランスの充実を図る目的もある。

「伝統行事も進化を」

例年招待していた各団体には、11月に書面で趣旨説明をし、会合に直接署長が出席して理解を呼び掛けるなどもした。「市民の安全を守ることに力を振替え、防犯対策に注力するのは時代にかなっている。考えに納得し、役員にも承知してもらっている」(警察官友の会・田中賢三会長)とする賛成意見が多かった。

奈良署長は「社会情勢に合わせ伝統行事等も進化すべきと考えている。年末年始も地域の皆さまに安心感を持ってもらえるような仕事を全力ですることが使命。ご理解いただきたい」と話した。

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