千葉県初開催!オモロー授業発表会 in 船橋【船橋市】
2023年に関西で始まり、全国約65市町村で100回以上開催(予定も含む)され、大きな注目を集めている教育実践の発表と対話のイベント。
今なお拡大を続けるムーブメントを取材しました。
地域ぐるみの開催立場を超えて話そう
学年全体の8割が、3週間で前方宙返りを習得した体育の授業。
学級通信や日記を通して感謝と称賛を伝え合い、自分も他者も大切にする文化を育んだクラス。
登壇者が自らの思い描く教育観と、それに基づく授業実践やクラス運営を発表し、参加者全員で感想を語り合う「オモロー授業発表会」。
現場で生まれる大きな感動がSNS上で発信・共有され、共感の輪が広がり、教員、保護者、子ども、そして行政の枠を超え、地域全体が当事者として「教育の未来をつくろう」と各地域で100〜300人規模の開催を実現しています。
「夢みる小学校」という映画を見て会を立ち上げた久本和明さんは「多くの子どもが通う公立学校こそ教育の本丸である」と掲げます。
主に保護者ら地域住民が企画運営を担い、公立校の教員が登壇する同会では、参加者から「学校に希望が持てた」との声が多く寄せられる他、教員を目指す学生の参加も増えています。
オモロー発、教育は明るい未来へ
「公教育に光が射した」。
SNSを見てそう感じたと振り返るのは、船橋の会を主催する「ちばオモロー」の眞竹さん。
「教育は、家庭と学校と地域で担うもの。子どもたちが主体的に学び一人一人が意志を持って生きる、そんな力を育む環境づくりを応援していきたい」と和田さんも意気込みます。
公立小学校教諭を経て現在フリースクールを運営する時松さんは「居場所づくり」をテーマに登壇も。
「公立校がより自由で楽しく、誰にとっても希望がある場になれば」と声をそろえる3人。
「会場に足を運んで、こんな面白い先生が地域にいるんだ!と知ってほしい。対話を通してリアルにつながり、暮らしの中で声をかけ合える地域のネットワークづくりにもなるといいですね」
教育を「オモロー」に捉え、学びの多様性を尊重し選択肢を増やすことにもつなげたいと、展望は広がっています。