「違和感を察知する能力」が生死を分ける?演者が解説する『スピーク・ノー・イーブル』の“ガチ教訓”とは
ジェームズ・マカヴォイ怪演!『スピーク・ノー・イーブル』全国公開中
『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』など数々のヒット作を生み出し、ハリウッドのホラー界を牽引するブラムハウス・プロダクションズの最新作『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』が現在、全国公開中だ。
あのジェームズ・マカヴォイが最恐の“おもてなし”を怪演する本作。作品全編に散りばめられた違和感、手に汗握る緊張の連続、そして怪しい家族の闇が暴かれたとき、逃れられない絶望へと変わり……。想像を絶する恐怖へと引きずり込む“おもてなし”スリラーに、いま日本の映画館がガクブル震えている。
“おもてなし”が最悪の事態に発展? 緊張感MAXの【特別映像】到着
本作は、アメリカ人一家のベン(スクート・マクネイリー)、妻ルイーズ(マッケンジー・デイヴィス)、娘アグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)が、旅先で偶然出会ったイギリス人一家、パトリック(ジェームズ・マカヴォイ)、妻キアラ(アシュリン・フランチオージ)、息子アント(ダン・ハフ)と意気投合したことから始まる。ベン一家がパトリック一家の自宅へ招かれ、手厚い“おもてなし”を受ける中、次第に思いもよらない恐ろしい展開を迎えることになる……という物語だ。
そんな本作で、狂気に満ちた一家の主・パトリック(パディ)役を演じたジェームズ・マカヴォイと、ベンの妻・ルイーズ役を演じたマッケンジー・デイヴィスがナビゲートする特別映像が到着。物語の展開とともに、出演者自身の視点からキャラクターの内面や本作に込められたメッセージを深く掘り下げている。
マカヴォイ「ゲーム開始の合図。最悪の展開だ」
特別映像の冒頭、いきなり「旅先での出会いは危険かも」と語りはじめるデイヴィス。しかし映像では旅行先で両ファミリーが楽しい時間を過ごす様子が映し出され、マカヴォイは「パディは家族と田舎暮らしをしてる。ベン一家をイギリスの自宅に招くんだ」と、ごく普通の交流かのように解説する。
ベン一家はその招待を受け、人里離れた田舎でパトリック一家と過ごすことに。しかし、ルイーズ(デイヴィス)がベジタリアンであるのにもかかわらず、パトリック(マカヴォイ)にムリヤリ肉を食べさせられるなど、そのおもてなしの端々に「おかしい」と思わせる兆しが……。
こうした行為に対し、ルイーズは敏感に居心地の悪さを感じ取ってしまう。演じるデイヴィスが「彼女は危険を察知して、本能的な反応を見せる」と説明する通り、次第にパトリック家が安全でないと察した彼女は、家族を守るために行動を起こす。しかし、マカヴォイが「ゲーム開始の合図だ。ベン一家には最悪な展開だ」と語るように、後半では事態が急変。さらなる“衝撃の展開”が待ち受けている。
映像では、夫と娘のためにパトリックと命がけで戦うルイーズの姿が次々と映し出される。「教訓は“自分の直感を信じろ”ね」というデイヴィスの言葉が示すように、些細な違和感が命取りになり得る危険を予感させ、自分の直感を信じることの大切さを鮮烈に訴えかけている。
この緊迫感溢れる映像は、事態が不穏な方向へと進む様子を圧倒的な緊張感で描き出し、観客に強烈な印象と警鐘を与える内容となっている。
主演女優が「直感を信じること」の重要性を警告する理由とは?
さらにデイヴィスは本作の魅力について、「たとえ本当に危険が迫っている状況でも、私たちはどのようにして本能を無視してしまうのかを検証している点」だと語る。
自分とは違うタイプの人と出会って、心のどこかで“逃げろ”と言っているような気がしたら、あなたならどうする? 自分の直感は正しく、危険から身を守ってくれると信じる? それとも、馬鹿げていると本能を疑い、ただの偏見かと悩む? 失礼だと自分に言い聞かせ、共感しようと努力する?
デイヴィスがこう問いかけるように、本作中では微妙な社会的疑問が巧みに提起されている。そして直感を信じることによって危険から身を守る意義を探求し、それをドラマチックに演出することで、さらに上質なスリラー映画に昇華してみせた。
日常的な社交の裏に潜む危険と、自分の直感を信じることの重要性を鋭く描き出す本作。最悪な“おもてなし”が引き起こす、ただならぬ緊張感と予想もつかない衝撃の展開を、ぜひ劇場の大スクリーンで体感しよう。
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』 は全国公開中