相洋高校 具だくさん豚汁に感謝込め 5年ぶり、卒業生を送別
在校生が豚汁を振る舞い卒業生を送る相洋高校の伝統行事「卒業生送別豚汁会」が1月24日に同校の食堂前で開催された。コロナ禍で中断されていたため、5年ぶりの実施。豚汁会の音頭を取った生徒会長の大庭壮真さん(2年)は「一部の先生が知るのみだったので手探りだった」というが、当日は生徒会や実行委員のメンバーを中心に調理や配膳などをスムーズに進行。3年生が揃って登校する最後の日に、500杯以上の豚汁を振る舞った。
生徒会の発案で1982年にスタートした豚汁会。近年は、サトイモやダイコン、ニンジンなど校内の農園で育てた野菜を使用している。
今年も「ありがとう」「いただきます」と言って、アツアツ、具だくさんの豚汁をかきこむ卒業生。おかわりをする生徒もいた。ピッチャーとして野球部で活躍した中島翔人さん(3年)は「良い先輩じゃなかったかもしれないけど、こういうことをしてくれて感謝している」と言い、大庭さんは「お世話になった気持ちを込めた。全体登校の最後の日に思い出をプレゼントできてうれしい」と話していた。