<地震コワイ!>震度5を体験した娘「大事な話ある」地震は怖いと学べてよかったけど?【まんが】
私はミサキ。夫のハルヒコ、小3の娘であるシズクと3人で暮らしています。シズクは昔から好奇心旺盛で元気いっぱいな女の子。少し無鉄砲なところに手を焼いていた時期もあったくらいです。 ある日のこと、シズクが通う学校で避難訓練があり、地震体験車がやってました。事前にシズクが「乗ってみたい」というので、私も同意し、震度5の地震をはじめて体験することになりました。いい経験になったと思っていたのですが……それからというもの、地震をものすごく恐れるようになってしまいました。
しかしその日帰宅したシズクは、今までに見たことがないような、真剣なトーンで話しかけてきました。
帰宅後、私にまっすぐな目で「地震ってね、すっごく怖いんだよ!」と話したシズク。私はやや圧倒されながら、シズクの話を続けて聞きました。
地震の怖さについて理解を深めて帰ってきたシズク。元気いっぱいの子なので、日頃から地震に備えておくことの大切さを身をもって理解してくれてよかったなと思いました。
私はシズクに「先生の言う通り、備えておくことは大切なことだよね」と、話しました。学校で貴重な体験ができたと思いました。
通っている学校で避難訓練があり、お友達と地震体験車に乗ったシズク。そこで震度5の地震を体験したようです。そのあまりに衝撃的な経験に、シズクは地震には備えが必要だと身をもって学んだそうです。 私も最初は、「シズクは元気いっぱいでまわりが見えなくなるところがあるし、いい経験になったな」と思っていました。しかしシズクの「備え」は、この後困った方向へすすんでいってしまったのでした。
暴走して交友関係にまで影響が!?過度な「備え」が日常を奪っていき……
避難訓練で地震体験車に乗ってからというもの、シズクの頭のなかは地震のことばかり。
今朝、私が食器棚の前に立っていると、シズクが大きな声をあげました。それ以外にも、どこへ行ってもシズクはずっと「危ないんだから!」と注意してきます。
翌日、いつものように放課後公園へ出かけていったシズクは、すぐに帰ってきました。
シズクは「地震がきたら怖いから、公園で遊ぶのはもうやめよっかな。先生も『備えあれば憂いなし』って言ってたし!」と、自分の行動を制限しようとしていたのです。
そしてまた次の日、私がスーパーへ行こうとすると……。
在宅勤務中のハルヒコにシズクを任せて外に出ました。
すると何通もLINEが届きます。相手はすべてシズクで、内容は「ママ、ちゃんと電柱の前は小走りね!」「揺れたと思ったら頭を抱えるんだよ」と子どもながらに考えたであろう注意喚起ばかり。
はじめは小学生なりの可愛らしい備えだなと思っていたものの、こうも続くとさすがに面倒に感じはじめてきました。そんなとき、ちょうど声をかけられました。
シズクのお友達、ルカちゃんは私に近づくと、やや小さな声で話しました。
地震がくるからと、公園でも遊ぼうとしなくなったシズク。私が少しだけ買い物に出るのもひと騒動です。 しかもクラスメイトのルカちゃんによると、なんと学校にいるときも、危険を見つけては行動を制限しているのだとか。ルカちゃんも心配していました。 地震が怖いものというのは私ももちろんわかってはいますが、こんなふうにばかり考えていたら何もできません。このままではいけないと思った私はハルヒコに相談し、シズクに取るべき態度を決めようと考えています。
「備え」は怖がることじゃない!?娘の不安に寄り添った夫の行動とは……
地震は怖いものだけど……四六時中、地震のことばかり考えて生活しているシズクが心配です。早くもとのシズクに戻ってほしい……。私が本心を言うと、「うーん……」と何か考えるような声を出しました。
「自分だけでなくまわりを守ろうとするなんて立派なことじゃないか」という言葉に私はハッとしました。
翌日、シズクに地震の備えについて話してもらうことにしました。シズクは地震の話をするだけで、心配そうな顔をしています……。
シズクに地震が起きた際の避難場所や連絡方法について説明をしたり、実際に防災バッグを一緒に準備したりしてくれました。
震度5を体験して、危険ばかり探すようになってしまったシズク。地震が怖いのはわかりますが、これでは日常生活がどんどん制限されてしまいます。 友達関係にまで支障がでてきてしまったのでハルヒコに相談したところ、シズクと防災について話しあってくれました。避難場所や連絡方法など、私自身も勉強になることがたくさんありましたし、シズクの不安に寄り添えなかった自分を情けなく思ってしまいました。 それ以来少しずつもとに戻ってきたシズク。このまま平和な生活がいつまでも続くといいなと思います。