高校の教頭が盗撮未遂罪で停職6か月 「一度の馬鹿な行動で…」の釈明に「言い訳にならない」の声
■静岡県の高校に勤務 56歳の教頭「人生の全てを狂わせてしまった」
静岡県教育委員会は5月21日付けで、県立高校の教頭を停職6か月の懲戒処分とした。この教頭は静岡市内の商業施設で女性2人の下着を盗撮しようとした罪で、罰金50万円の略式命令を受けた。県教委への釈明に対し、県民からは疑いや呆れる声が上がっている。
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県教委によると、県中部の高校に勤務する56歳の男性教頭は昨年1月の午後9時前、静岡市内の商業施設内にある飲食店で、前に並んでいた女性2人の背後からスカートの中にスマートフォンを入れて下着を撮影しようとした。女性1人に対する行為が性的姿態等撮影未遂の罪に問われ、罰金50万円の略式命令を受けた。もう1人の女性については、不起訴処分となっている。
この教頭は県教委の聞き取りに「酒を飲んで気が大きくなり、理性がなくなってしまった。一度の馬鹿な行動が人生の全てを狂わせてしまった。悔やんでも悔やみきれない」と話したという。5月21日付で停職6か月の懲戒処分を受けている。
この処分と釈明について、県民は厳しい。懲戒免職を免れたことには「免職じゃないの?犯した罪や教頭という立場を考えたら、免職以外にあり得ない」、「これで免職にならないとは、どこまで身内に甘いのか。現場の教員たちにも示しがつかないのではないか」といった声が上がる。
また、県教委への説明にも「自分の人生が狂ったのは自業自得。被害者に対する謝罪よりも、自己保身しか考えていないように感じた」、「本当に初めての盗撮だったのか疑問。飲酒は全く言い訳にならない」などの意見もあった。
わいせつ行為による懲戒処分は今年度初めてとなる。大半の教職員は犯罪や不祥事を起こさず職務にあたっている。だが、毎年数件の処分によって、教育現場全体への不信感は大きくなってしまう。
(SHIZUOKA Life編集部)