ゼロから始めるハゼ釣り解説 デビュー戦はセットになってる市販のウキ仕掛けがおすすめ
7月に入り、気温が上がって夏休みもすぐそこだ。キャンプにプール、海水浴なんかも悪くない。しかし、やはりレジャーの王道の「釣り」は外せないだろう。そこでおすすめしたいのが「ハゼ釣り」だ。海釣り公園は激込みだし、人気のルアー釣りはハードルが高い。そんな悩める釣り初心者の方も、ハゼ釣りなら近所の川で誰でも簡単に始められる。この記事では、そんな王道ともいうべきハゼ釣りを、よりわかりやすく紹介しよう。
ハゼはこんな所にいる
まずは、このハゼという魚をどんな所で釣ったら良いかだが、おすすめは川だ。海から繋がっている川ならどんなに小さくても対象になる。そんな川は全国どこにでもあるので、ポイントを見つけるのも簡単だ。
さらに付け加えるなら川底が砂地で船が沈んでいたり、石や岩がゴツゴツした場所なら最高だ。
基本は川底にいる
ハゼは元気良く水中を泳ぎ回るというよりは砂地を這うように移動する。泳ぎ下手なわけではないが、基本は川底にいると思って間違いない。
釣り道具とエサ
さて、釣る場所がわかったら次は道具だ。といってもそんな大げさなものを揃える必要はない。本格的にやるならそれなりのものが必要になるが、楽しむためなら竿とリールのセットのものでも大丈夫だ。
竿とリール
100円ショップのものは使えなくはない。だが、できるなら釣り具屋で売られているセットの竿とリールがおすすめだ。なぜなら仕掛けまで付いてるものもあるからだ。
これなら後はエサを買うだけですぐに釣りができる。リールが付いていないセットもあるので、より手軽に楽しみたいならリールなしの「のべ竿セット」でもいい。
仕掛け
糸に針を結んで自作の仕掛けを作るのも楽しみのひとつだが、ファミリーフィッシングではやはり市販の仕掛けが活躍する。上記の竿とリールと仕掛けのセットを買うのも悪くないが、自分で仕掛けを選ぶのも楽しみのひとつだ。
ちなみに川で釣る場合、針は7〜9号、オモリは4〜5号が目安となる。しかし、これはあくまで目安なので少しくらい違っても問題はない。
エサ
女性や子供の最大の難関がこれだ。ウネウネと動いて噛み付くイソメやゴカイはどうしても敬遠されがちだ。
しかし、現代では「ホタテ」をエサにしてハゼを釣ることが広まりつつある。その名も「ハゼホタテ」。これが釣り道具屋で販売されているので、これならイソメが苦手でも大丈夫だし、驚くほど釣れる。
ウキ釣りがおすすめ
次は釣り方だが、簡単なのはのべ竿の「ウキ釣り」だ。全てセットされた仕掛けが売っているので、手順通りセットするだけだし、魚が掛かればウキを通して「アタリ」が目に見えて面白い。オモリを付けた投げ釣りもありだが、始めはウキが付いていた方がおすすめだ。
これを底スレスレに針が来るように調節して、後はハゼが食い付くのを待つだけだ。コツは、「底スレスレ」にエサを落とすことにある。言葉にすると簡単ですぐ釣れそうだが、やってみるとなかなか難しい。だが、そこにハゼ釣りの面白さがある。
釣り場での注意点
ここまではハゼ釣りのポイントや道具などをざっと紹介してきたが、気を付ける点も上げてみよう。
熱中症
ハゼ釣りのシーズンは確かに夏だが、真夏の炎天下での釣りは熱中症のリスクが上がって危険だ。釣りをするなら夕方の日差しが弱まったタイミングがちょうど良い。また、秋口になって気温が落ち着いたタイミングでもハゼは十分釣れるし、秋は大型が多いのでそこまで待つのもありだ。
針刺さり
釣りは釣り針を使う。そして、針には返しという鋭い棘のようなものが付いている。万が一、これが皮膚の深い所まで刺さってしまうと抜けなくなり、病院での処置となってしまう。そうならないためにも釣り針の扱いには注意が必要だ。
ゴミの放置
これは注意点というよりマナーの問題だが、楽しく釣ったら自分の出したゴミくらいはきちんと持ち帰ろう。間違っても生活ゴミや食べ残し、仕掛けやエサの袋を放置したり空き缶ボックスなどに捨ててはならない。
美味しく食べることも
最後は釣ったハゼをどうするかだが、せっかくだから美味しく食べてみてはいかがだろうか。天ぷら、刺し身、甘露煮、塩焼などどんなふうに食べても美味しいのがハゼだ。おすすめは天ぷらだが、大型のものは刺身でもいける。ただし、最近の川は汚れているので食べる気がしないなら優しく逃がしてあげよう。
ハゼ釣りは手軽にできて大人から子供まで楽しめるレジャーフィッシングの王道とも言うべき釣りだ。安全に注意し、マナーを守って楽しい釣りの思い出の1ページを増やしてほしい。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>