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海老名市役所 敷地内の保育所が着工 待機児童を早期解消へ

タウンニュース

市役所駐車場隣で建設が進む保育所

海老名市役所敷地内の芝生広場でこのほど、保育所の建設工事が始まった。海老名駅周辺の開発や共働き世帯の増加による保育需要の高まりに対応するもので、市は2026年4月までに5施設、さらに27年4月までに5施設の保育所の開所を目指す方針だ。

海老名駅周辺ではマンション開発などで人口が増加し、保育所需要が高まっている。25年4月時点の市内の待機児童数は17人(前年比1人減)、保留児童数は179人(同50人減)。いずれも前年から減少しているものの、保育所数が前年から3カ所(定員約170人)増えた上での数となる。

市役所敷地内での保育所整備は、この状況を早期に解消したい市の取り組みの一環。市は民間による保育所の設置も進めているが、海老名駅周辺での保育用地の確保が難しいことなども背景にあり、市内初の公設民営保育所として同所で整備することが決まった。

市の計画によると園舎は軽量鉄骨造で延べ床面積は334・78平方メートル。定員は60人。今年10月1日に開所が予定されている。「将来的に待機児童の解消が見込まれることを想定し、運営期間は15年から20年を予定している」と市保育・幼稚園課の担当者は話す。

今後2年で10施設想定

市は保育需要の増加と、その先の減少を踏まえた対応を検討するため、課を横断した会議を行っている。高まる需要に対しては、市役所敷地内の保育所含め26年4月までに扇町などで5施設(定員約450人)を開所する予定。さらに、27年4月までに、公設民営の保育所(えびなこどもセンターなどのある敷地内)など、5施設の整備を目指すとしている。市保育・幼稚園課は「全国的に人口が減少する中、海老名市では早期の保育所整備が課題。一方、その先の需要の減少を踏まえた対応も考えなければならない」と話す。

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