「ウタマロクリーナー」の意外と知らない“使用NGな場所”「どこでも使えるわけじゃなかった…」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。中性でやさしい薬性でありながら、パワーのある洗浄力でしっかりと汚れを落としてくれる「ウタマロクリーナー」。家中の掃除に使える万能洗剤ですが、じつは注意点もあります。ここでは、わたしの失敗談とあわせて、“ウタマロクリーナー”の「使用NGな場所」をご紹介します。
NGその1.頑固なカビ汚れ
頑固な汚れをすっきり落としてくれるウタマロクリーナーですが、薬性はあくまでも中性です。ギトギトの油汚れや手アカ、水アカなど幅広い汚れに強いメリットがありながらも、頑固なカビには歯が立ちません。
まだ表面に付着している程度の軽いカビなら落ちますが、深く根を張った“頑固なカビ汚れ”の掃除には不向き。表面のカビがきれいになっても、根は残ったまま。これでは、すぐに新たなカビが生えてしまいます。
実際にわたしも窓のゴムパッキンに生えたカビ掃除に使ってみましたが、すぐにカビが増殖しました。根っこからカビを落とすのは難しいため、頑固なカビは専用のカビ取り洗剤の使用をおすすめします。
NGその2.木製の家具
ウタマロクリーナーは泡状とはいえ、液体用洗剤と同じです。水がしみ込んでしまう木製製品をウタマロクリーナーでお手入れすると、シミができたり変色したりする場合があります。
じつはわたしも、クリンネストになる前にウタマロクリーナーで木製素材のテーブルを掃除して失敗した経験が……。ウタマロクリーナーをテーブルに吹きつけた瞬間にしみ込み、テーブルの表面が浮き上がってしまいました。
乾かしても風合いが元に戻らないケースもありますので、「水拭きできない家具や床には使用できない」ことを覚えておきましょう。
場所によってはベタつくことも
ウタマロクリーナーは“二度拭き不要”の洗剤ですが、界面活性剤の量は5%。場所によっては拭き跡が残ったり、ベタついたりする場合があります。
ベタつきが気になる場合は、つど必要な分だけ希釈して使うのもおすすめ。仕上げに乾拭きすると解消されることもありますので、場所や素材に合わせて使い方をくふうしてみましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア