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なぜ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は40年経っても心に刺さるのか? ─ 「僕たちは今、いじめカルチャーに生きています」マイケル・J・フォックス

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タイムトラベルSF映画の最高峰、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、2025年で公開40周年を迎える。主人公マーティを演じたマイケル・J・フォックスが、40年経った今もなお本作が共感をもたらす理由を英にて語っている。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に高校生のマーティが、近所に住む科学者のドクの実験を手伝ったことで、1955年にタイムスリップしてしまい、様々な騒動に巻き込まれていく物語。2015年に旅する『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)、1885年に遡る『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990)まで、トリロジーとしても絶大な人気を誇っている。

ドク役のクリストファー・ロイドは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズについて「若者に与えた影響の深さには今も驚かされます。今でもしょっちゅう話題に上る」と息の長い人気に言及。フォックスは「僕たちは今、いじめカルチャーに生きています。いじめはそこら中にある──誰を指しているのかを言う必要はありませんが、いじめっ子があちこちにいるんです」と今の社会に蔓延する空気について触れた。

「この映画では、ビフはいじめっ子です。時間もいじめっ子です。僕個人に関しては、パーキンソン病もいじめっ子です。重要なのは、あなたがそれらにどう立ち向かうかと、それらと闘う決意。あなたの回復力と勇気についての話です。今は、そのことが大きな意味を持ちます。そうでなければ気づかないこと、けれど心に響くものがあるから、たくさんの人がこの作品に共感してくれるのだと思います。」

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは鑑賞するたびに興奮や熱狂、新たな気づきをくれる作品だ。マーティもドクも典型的なヒーロータイプではなく、行く先々で失敗を重ね、トラブルに見舞われては、ギリギリのところで切り抜けている。悪役ビフからの意地悪や暴力に対しても、迫りくるタイムリミットに対しても、友人や家族、愛する人への想いを原動力に、常に機転を利かせながら立ち向かっているのだ。

インタビューでも言及しているように、フォックスは私生活で1990年代初めからパーキンソン病の闘病を続けている。家族以外に知られまいと隠していた時期もあるが、病気を公表してからは、パーキンソン病の研究助成活動を始め「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を設立。啓発活動やチャリティに邁進する一方、コミコンでのロイドとのをはじめ、定期的にファンの前に姿を見せて近況を知らせてくれる。まさに、回復力と勇気を体現する存在だ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は2025年12月12日(金)より1週間限定で公開40周年限定が決定済み。今の時代にも呼応するタイムレスな輝きを、ぜひスクリーンで堪能したい。

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