犬がやりがちな『意味不明な行動』3つ 不思議な仕草をみせる心理から習性まで解説
犬がやりがちな意味不明な行動
愛犬の意味不明な行動を見ると、怒りたくなってしまうこともあるでしょうし、不安になってしまうこともあるでしょう。
意味不明な行動をする理由や原因が分からないとき、病気を疑ってしまうこともあるのではないでしょうか。
愛犬の意味不明な行動の原因は様々にありますが、犬がよくする意味不明な行動と、その行動をする理由や原因を解説します。
1.床や地面におしりをこすりつけながら前進する
愛犬が床や地面におしりをこすりつけながら前進する意味不明な行動の原因は、おしり周りの痒みが原因である可能性があります。
肛門やその周りの皮膚に炎症が起きているのかもしれません。真っ赤になったり、腫れたりしていませんか?
肛門嚢に溜まる分泌物は正常に排泄されていますか?または、肛門腺絞りを定期的に行っていますか?
超小型犬や小型犬は、自力で排泄することができないことがあり、分泌物が溜まると、肛門腺に炎症を引き起こすことがあります。その炎症によって、おしりが痒くなることがあります。
うんちをした後、肛門をゴシゴシ拭いたり、洗ったりしていませんか?犬の皮膚はとても薄くデリケートです。飼い主は優しくケアしているつもりでも、肛門や皮膚に炎症を引き起こす原因になりやすいです。
床や地面におしりをスリスリしながら前進する意味不明な行動が続く場合には、肛門嚢炎などを疑い、動物病院で診てもらいましょう。
2.土や砂や芝に体をスリスリする
犬が土や砂や芝に体をこすりつける意味不明な行動の原因は、犬の体に付いたニオイかもしれません。
この行動がよく見られるのは、トリミング後や自宅でのシャンプー後です。思わず「やめてー!」と、大きな声が出てしまいそうな意味不明な行動ですよね。
たとえ無香料のシャンプーであっても、犬にとっては人工的で不快な香りです。香料が含まれたシャンプーであれば、犬にとっては苦痛な香りでしょう。
そのニオイを取り除きたくて、土や砂や芝に体をスリスリし、自然界に存在する香りを身にまといたいと考えているのです。
トリミングやシャンプー後ではない場合には、その場に好きな香りが落ちていたのでしょう。好きな香りを身にまといたいのです。
犬が土や砂や芝のニオイを身にまとうのは、習性による行動でもあります。自分のニオイを軽減させることで、敵に見つからないようにするためのカモフラージュなのです。
3.自分や他犬のうんちを食べる
犬が自分や他犬のうんちを食べる意味不明な行動の原因は、主に4つ考えることができます。
✔自分のテリトリーや寝床を清潔に保つため
✔うんちのニオイを辿って敵が侵入してこないようにするため
✔何か食べたいから
✔未消化のフードのにおいがするから
うんちを食べることには、習性も関係していることがあります。その場合、しつけで直すことが難しい場合があり、すぐにうんちを片付けるなどの対策をしなければなりません。
子犬であれば、好奇心からうんちを食べてしまうことがあります。老犬であれば、認知機能の低下によって、うんちを食べてしまうことがあります。
成犬であれば、トイレ以外の場所でうんちをしたときに飼い主からひどく叱られたことがあり、また叱られるのではないかと恐れ、うんちを隠すために食べてしまうことがあります。
まとめ
犬がやりがちな意味不明な行動を3つ解説しました。
✔床や地面におしりをこすりつけながら前進する
✔土や砂や芝に体をこすりつける
✔自分や他犬のうんちを食べる
飼い主にとっては意味不明な行動も、犬にとっては無意味な行動ではありません。
その行動をやめさせようとするのではなく、その行動をしている原因は何かを考え、原因を取り除いてあげましょう。