高澤和義南区長インタビュー 区民の「あったかさ」力に 地域のつながり実感
2025年のスタートに合わせ、本紙は南区の高澤和義区長に対面でインタビューを行った。高澤区長は24年を振り返り、地域のつながりを実感した年だったとした上で、25年は桜や商店街など、南区が持つ魅力を内外に発信していく意向を示した。
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――2024年を振り返り、南区の取り組みを教えて下さい。
「基本目標である、地域の皆さまとともにつくる『あったかい南区』へ向けた取り組みを進めました。南区の魅力を再発見してもらうため、おいしいお土産を選ぶ『みなみやげ』の追加認定へ向けた募集を行いました。今年6月に発表しますので、ご期待下さい。子育て支援について、親子のふれあいをテーマにした講演会を開いたほか、子育てに関する市の施策や助成制度を伝えるようにしてきました」
――自然災害が多く発生した中、安全・安心に関する取り組みは。
「南区は建物が密集し、延焼の危険性が高い地域が多く、区民の皆さまの防災意識が高いと感じています。火災による建物被害の軽減策として、自治会町内会向けに感震ブレーカーの購入補助に関する説明会を行いました。各地の地区懇談会で、防災をテーマにした地区が増え、自助や共助に対する議論が深まったと感じました」
――コロナ禍を経ての地域活動をどのように見ていますか。
「昨年の様子を見ると、地域がコロナ前に戻るには1年では足りないと思いました。地域のつながりを取り戻す、深めるために、自治会町内会の役員の方がイベント開催などに力を注がれ、それ以外の方も一緒に取り組んでいこうという姿勢が伝わってきました」
――25年の取り組みを教えて下さい。
「南区の商店街をPRするイベントを区を飛び出し、2月7日に市役所で行います。3月の『みなみ桜まつり』では、蒔田公園で行う2日間のイベントのうち、1日目(3月22日)を午後2時から7時までの開催とし、夜の絵どうろうを見ていただけるようにします。桜やまつり、商店街など、南区の魅力を紹介するポータルサイトを新たに開設します」
――南区でも4月からプラスチックごみの出し方が変わります。
「燃やすごみとしていたプラスチックのみでできているものは、プラスチック資源として出せるようになります。地域を回り、説明をしていますが、円滑に進められるようにしたいです。これを契機に脱炭素社会の実現に向けた取り組み、27年の『GREEN×EXPO2027』の機運醸成を図っていきます」
――南区民へのメッセージをお願いします。
「南区の魅力は区民の皆さまのつながりの強さや人情味あふれるあったかさだと感じています。今年も皆さまと連携して事業を進め、ずっと住み続けたいと思える南区を目指してまいります。引き続き、区民の皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします」