防潮扉閉鎖、広報車で注意喚起 市が津波防災対応
ロシアのカムチャツカ半島沖地震による津波注意報を受け、赤穂市は30日、瀬戸内海沿岸部の防潮門扉を閉鎖。広報車で海から離れるように呼び掛けるなど防災対応を行った。
兵庫県瀬戸内海沿岸の津波注意報は同日午前9時40分に発表され、市は同10時に災害警戒本部を設置した。職員が手分けして沿岸部の防潮扉や樋門を閉鎖。赤穂港、坂越港、御崎港、福浦入電で潮位を監視した。
中広の赤穂港では午前10時半ごろ、釣りをしていた人たちが職員の呼び掛けに応じて港から避難。船で沖に出ているとみられる人の車が数台残っていたが、津波到達予想時刻の午後2時までには退出し、防潮ゲートが閉じられた。
市危機管理担当のまとめでは、兵庫県瀬戸内海沿岸では午後0時59分に洲本に津波の第1波が到達、午後1時43分に高さ10センチを観測した。
「津波注意報が解除されるまで、海や川には絶対に近づかないよう注意してください」と呼び掛けている。