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迫田孝也「三谷さんが…」 苦悩の時期を救ってくれた、1本の電話

TBSラジオ

個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしていきます。
メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人でお送りします。
今年最初の1月27日(月)放送のゲストには、先週に引き続き俳優の迫田孝也さんが登場。今後の展望など、演じてみたい役柄などを聞いてみました!

佐藤:今週は改めて迫田さんの“学び”というか、そういうところにフォーカスしてお話を聞かせていただければなというふうに思うんですけども、お父様は先生だったというところですけど、お母様はどんなタイプのお母様でしたか。

迫田:若いときに父と結婚したんで、母からの教育はもちろんあったんでしょうけどやっぱ印象に残ったのは父からの教育といいますか、剣道をやってましたので。

佐藤:鹿児島ですよね。鹿児島で先生やってて剣道やってたら僕の中でめちゃくちゃイメージが今、浮かんでます。

迫田:もう小学生のとき、やっぱりちょっとしたことでも正座して父の話を聞くみたいな、そういう家庭で育ちまして、弟と2人で怒られたことも数多くありましたね。

佐藤:お母さんは柔らかくそういうのを?

迫田:その後のフォローをしてくれる存在ではありましたね。

「僕は、東京に何しに来たのかな」役者として大きな転換期となった、30代の日々

佐藤:目指したわけじゃない役者っていうものに目標を見つけて、そこからってお芝居の勉強をどうやって学んでいくというか、始められるんですか。

迫田:大学4年生のときに、演劇活動をやってる人たちのところでちょっとずつは学んでいたんですけれども、もうそこから先は勢いだけで東京に出てきて。どうしたらテレビに出れるのかとか、やっぱ全然分からなくて。あてが無かったんですよ。それこそ生活のためにバイトをしたりして、「俺、何しに出てきたんだっけ」ってやっぱ思っちゃって「何か動けかなきゃ!」っていうことで本屋に行って「月間デビュー」を買ったんです。

佐藤:月間デビュー、懐かしい!

迫田:オーディション情報が載ってる雑誌があったんですよね。お金を貯めて出てきたわけでもなかったんで無料のワークショップを探して、無料で見つけて申し込んだのが最初に所属した小劇場なんですね。でもよかったのは、やっぱりその劇団で舞台をちゃんとお客さん入れてやれたっていう。「現場、現場、現場」みたいな感じで経験できたのは良かったかなとは思いますけどね。

佐々木:そこに8年所属されて。

迫田:8年ぐらいですね。8年経ったときに「僕は東京に何しに出てきたのかな」っていうふうに考えるときがあったんですよ。

佐々木:それはふと考え始めたのか、何かきっかけがあったんですか。

迫田:そのときお付き合いしてた女性の言葉だったんですけど、自分の人生を考えたときに「そうか、自分はテレビとか映画に出るような俳優になるために東京に出てきたんだった」っていうのを思い出させてもらって。ここにいたんじゃ駄目だなと思って飛び出したっていうのが30歳ぐらいですかね。

佐藤:そうなんですね!

佐々木:どういうふうに生活を変えたんですか?

迫田:映像の仕事が多い事務所に所属することがとりあえずの目標だと思っていろいろ受けたんですけど、受からない受からない。(笑)そんな結果も出してない、30過ぎた男の俳優ですから、なかなか難しくて。半年ぐらいで心折れちゃったんですけど、そのときにたまたまある事務所のマネージャーさんが声をかけてくださって、所属することになるんです。そこで5~6年ぐらいいたのかな。でも、名前のない役柄が多くて。それでまた、一番最初に僕にきっかけを与えてくれた彼女が、そのときは別の方と結婚してたんですけれども、「あんたそのままでいいのか」と、また考えさせられる一言をかけてくれまして。「もうちょっと、役名をもらえるような役にならなきゃいけないんじゃないの?」みたいな。そう言われて、もう1回そこを飛び出すんですよね。30半ばぐらいで。

佐々木:スイッチが入ったんですね!

迫田:めちゃめちゃ押してもらってますよね。有名な事務所に所属するんだと思ってオーディション受け続けるんですけども、いや、全然受からないわけですよね。1年ぐらい経って、もう本当にもう駄目だと。でも、1年経ったときにふと三谷幸喜さんのことを思い出して「そうだ。三谷さんに今の現状を僕はお伝えしてなかったから電話かけてみよう」と思って、連絡してみたら「ちょっと会わない?」って言われて。2人で会ったときに三谷さんが「とある舞台を考えてるんだけど、やってみるか」って言われて「やります!」って。

佐藤:なんてまた素敵な…!

迫田:それがちょうど「酒と涙とジキルとハイド」っていう、片岡愛之助さん、藤井隆さん、優香さんがやる舞台で、4人目に僕が…。

佐藤:見に行きました。

迫田:本当ですか!そこが、三谷さんが僕に用意してくれたステージだったんですよ。

佐藤:そういう流れがあったんですか。ちょっとなんか感動しちゃいますね。言ってもね、「今こういう現状なんです」って言って、お会いして「はい大役!」というか、大きなポジションじゃないですか。

迫田:1年頑張った最後の最後に頼ったのが三谷さんで、三谷さんが丁度そのとき舞台を考えてらっしゃってたので。ほんと良いタイミングですよね。

佐々木:最初に会ってたら、もしかしたらその舞台はまだ考える前だったから話が無かったかもしれないですしね。

佐藤:やっぱり、必死に努力されるとご褒美があるんですね!頑張った先にはね。やっぱり迫田さんご自身の“引き寄せる力”ですよね。

「縮こまった迫田孝也が想像できます」実は少ない?ラブシーンへの挑戦に意欲!

佐藤:今後何か挑戦してみたいことだったりとか、やってみたい作品というか、何か思い描いてるものってあったりします?

迫田:僕もお酒が好きなんで、お酒の作り方であったりとそういったものはちょっと勉強したいなというふうには思ってますね。

佐藤:いいですね!やっぱり自分が興味があるものは前向きになれますし。何かお仕事で、役者としては何かありますか?

迫田:俳優としてのスタンスは、やっぱいただけるところで、いかに花咲けるかっていうのが自分に課す課題としてやってるので、あんまり自分からこういう役をやりたいなと思ったことはないんですけれども…しいて言うならば、そんなに“ラブ”を演じたことがないので、どっかで1回はやってみたいかなと。大人のラブ!

佐藤:僕も今までそういう何て言うんでしょう、別に狙ってきたわけじゃないんですけど、振り返ってみると男が多いドラマばっかりやってきてるんですよ。でも周りからたまにラブシーンどう?とか言われることもあるんです。僕はちょっと、そこを今から飛び込むの「怖いな」って思っちゃいますけど、迫田さん素晴らしいっすね!

迫田:本当ね、僕もあえて言わせてもらったんですけども、言いながらもう本当にすごい照れてきてるんですよ!(笑)もう絶対「俺できないだろうな」っていう。「さあいざ大人のラブロマンスを!」の作品に出るってなった瞬間に、すんごい縮こまった迫田孝也が想像できます。

佐々木:ただ今回の日曜劇場は先生役ですよね?

迫田:わかりませんよ?「Love」はどこにでも落ちてるものなんですよ!(笑)

佐々木:先入観を持ってしまっていました!もしかしたらラブもあるかもしれない。そんな、TBS日曜劇場「御上先生」にご出演中の迫田さんです。

(TBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』より抜粋)

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