ティム・バートン、ジョニー・デップとの再タッグに意欲 ─ 「きっとあると思います」
『シザーハンズ』(1990)や、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)など、ティム・バートン監督とジョニー・デップは数々の作品で強力なケミストリーを発揮してきた。ここ10年あまりチームアップを果たしていなものの、バートンはまたデップと仕事をしたい想いでいるようだ。
バートンは直近では『ビートルジュース』(1988)の続編『ビートルジュース ビートルジュース』が好評。バートン作品としては珍しい続編ものとなったが、モロッコのマラケシュ国際映画祭(2024年11月29日–12月7日開催)のQ&Aコーナーにて、参加者に「このトリックを繰り返すのを期待しないでほしい」とた。デップを初めて起用した『シザーハンズ』についても、続編は一切考えていないのだという。
「続編を作りたくない映画というのがあるんですよ。一回きりのことのように感じたから続編を作りたくなかったんです。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の続編を作りたくなかったのも、一回きりのことのように感じたから。それ単体で放っておくのが一番というものがあって、私にとって、そういうものの一つだったってことです。」
バートンは、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の続編やリブートを何度も打診されたが、頑として拒否していたことを過去にもいる。職人気質なバートンらしい持論を述べた一方、デップとの再度のコラボレーションはあるかとの質問には「きっとあると思いますよ」とオープンな姿勢を示している。
「私は決して”この俳優とあの俳優を使いたい”とは思わないんです。取り組んでいるプロジェクトに基づくものでなければならないので。映画とはそういうものですよ。コラボレーションであり、周りの人たちとアイデアを出し合うことなんです。」
デップは元妻であるアンバー・ハードに対するドメスティック・バイオレンス疑惑により、ハリウッドから長らく退いていた。渦中にあったデップは『ファンタスティック・ビースト』シリーズの降板を余儀なくされ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにジャック・スパロウ役で復帰することも難色を示されてはいたが、名誉毀損裁判では勝訴。『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(2023)で映画復帰を果たし、テリー・ギリアム監督作『The Carnival at the End of Days(原題)』のや、6年以上ぶりとなるハリウッド作品『デイ・ドリンカー(原題)』にて、ペネロペ・クルスと4度目のが決定するなど、スター俳優の歩みを取り戻している最中だ。
『ダーク・シャドウ』(2012)を最後に、バートンとデップのタッグは実現していないが、今も世界中のファンから熱い支持を受ける黄金コンビでもある。その影響力は、ユアン・マクレガーが「バートンにとっての第2のジョニー・デップ」になりたかったと憧れをほどだ。バートンとデップが、また遠くない将来にベストなコラボレーションを生みだしてくれると祈ろう。
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