地価公示 市内も上昇続く 駅前など堅調
都が先月公表した2025年1月1日時点の地価公示で、前年と比較できる都内2542地点のうち2483地点で価格が上昇。平均変動率は住宅地と商業地が4年連続、工業地は12年連続で前年より上昇幅が拡大した。このうち八王子市内で調査を実施した147地点の用途別対前年変動率は住宅地2・9%(多摩地区全域の平均は3・4%)、商業地4・6%(同5・3%)、工業地8・8%(同5・5%)で、住宅地と商業地で多摩地区の平均を下回る結果となった。
市町村別の平均価格では、市内の住宅地が1平方メートルあたり12万5700円(多摩地区は23万7400円)、商業地が50万1200円(同71万5800円)。また多摩地区の標準地価格高順位で、JR八王子駅北口にある旭町の商業地が1平方メートルあたり284万円で6位に入った。
都財務局は多摩地区の商業地の地価動向について「駅前再開発等が多い中央線および京王線の駅前周辺で店舗需要回復、マンション需要との競合で上昇した」と分析している。