市内在住の作家2人が描く 鉛筆画の世界 本牧絵画館で16日まで
中区本牧元町の横浜本牧絵画館で、鉛筆画をテーマにした「Drawing-その先へ-磯崎式子・富山恵美子二人展」が2月16日(日)まで開催されている。この展示は「作家や研究者に発表の場を提供し、活動を続けるための支援をしよう」と同館が2018年から行っている作家・研究者支援プログラムで、第6回目。照明を抑えた館内に、鉛筆の濃淡のみで表現された作品計23点がライティングされ浮かび上がる。
磯崎さんと富山さんは共に女子美術大学卒で横浜市内在住のベテラン作家だ。富山さんは支援プログラムに選ばれたことを「すごく誇りに思うし、嬉しかった」と話す。長年スペインで研鑽を積み、硬軟の鉛筆を使い分け異世界の空間を生み出す。地元大鳥中学校で美術の非常勤講師をしていたことも。「根をつめると精神的におかしくなるので、約3カ月で仕上げることを目指している」と笑みを見せる。
磯崎さんは、陰影が印象的なオブジェと花などをモチーフとする。ドローイングの良さを「鉛筆以外の道具がいらず、準備や後片付けをしなくていいこと」と話す。2Bの鉛筆から描き出す漆黒の宇宙は圧巻だ。
観覧料は一般500円。問い合わせは【電話】045・629・1150。